4K/5Kの新型iMacはどのくらい速くなった?大きいiMacとすごく大きいiMac(2/2 ページ)

» 2015年11月06日 07時00分 公開
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 次にストレージ性能を見てみよう。21.5インチiMac Retina 4Kディスプレイモデル(MK452J/A)に搭載されるストレージは、標準で1TバイトHDD(5400rpm)だ。これに対して、27インチiMac Retina 5Kディスプレイのミドルレンジモデル(MK472J/A)は、標準で1TバイトのFusion Drive(7200rpm)を搭載する。キャッシュとして64Gバイトフラッシュを内蔵したHDDで、大容量と高速応答を両立できるのが特徴だ。

 Blackmagic Disk Speed Testは以下の通り。MK452J/Aは、リード、ライトともに100Mバイト/秒弱という結果で、SSDが一般的なストレージになりつつある昨今の環境では遅いと感じる場面は多いかもしれない。より快適なレスポンスを望むなら、CTOでFusion DriveやSSDを選択するのも手だ。ただ、256GバイトSSDが2万4000(税別)、512GバイトSSDなら6万円(税別)の追加投資と、やや高額になるので悩ましいところ。

 Fusion Driveを搭載するMK472J/Aは、キャッシュの効き具合でSSD並の速度が出たり、Serial ATA接続のHDDらしい速度に落ちたりと安定しなかった。ただ、平均してHDDよりもリード/ライトともに高速なのは間違いない。こちらも高解像度な動画編集などを視野に入れているのであれば、より高速なSSDを選択したり、Thunderbolt 2接続の高速な外付けストレージを導入するほうがよさそうだ。

1TバイトHDDを搭載するMK452J/Aは、リード、ライトともに100Mバイト/秒に届かず見劣る結果。なお、評価機にはHGST製HDDが搭載されていた

1TバイトFusion Driveを搭載するMK472J/Aは、キャッシュの効き方でスコアが安定しなかったものの、最低ラインでは140Mバイト/秒前後の速度が出ており、MK452J/Aに比べればかなり速い。評価機にはシーゲイト製ドライブが搭載されていた

 さて、第2回では色域が広がったという4Kおよび5Kディスプレイをチェックしていく。ベンチマーク結果を見ると、システムパフォーマンスの強化のみをもって、旧世代からの買い換えを検討する動機にはなりづらいかもしれないが、机上に置いても圧迫感のない21.5型サイズで4K解像度を待ち望んでいた人は多いだろう。

 27インチiMacの広大な5Kディスプレイにあこがれながらも、設置スペース上の都合から二の足を踏んでいた人にとっては、手ごろなサイズの21.5インチiMac Retina 4Kディスプレイモデルはうってつけといえる。

 5KのRetinaディスプレイを搭載した従来のiMacも、その表示品質では定評があるが、新型でさらに美しくなったのか、また21.5インチと品質に差はないのか、次回のレビューで詳しく見ていこう。

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