一方、日本語入力システム「ATOK 2016」については、CPS事業部開発部の下岡氏が説明を担当。最新版では「意図をくみ取る」「知りたいに応える」「健康をサポート」の3つのテーマで開発を行ったという。
「意図をくみ取る」では、参照しているソフトウェアをATOKが自動的に認識して変換候補に加える「ATOKインサイト」を新搭載。例えば、WebブラウザやExcelの表を見ながら文章を打ち込んでいる際に、通常は変換候補に現れないなじみのない単語も、参照側に記載されていれば候補として提示されるようになる。同一アプリ内でも機能するため、Twitterのタイムラインを表示しつつ、コメントを返すといった場合にも有用だ。このほか、ホームポジションの位置がずれて意味不明な文字の羅列を入力した際でも意図する単語に訂正する機能も搭載された。
2つ目の「知りたいに応える」では、知りたい単語を含む文章をおおまかに選択してCtrlを2回押すと、搭載辞典を参照して単語の意味や解説を調べられる機能を搭載。英文にも対応しており、複数形やピリオドが混ざっていても機能するという。
3つ目の「健康をサポート」では、作業時間が約50分続くとアラートを表示する「リフレッシュナビ」を搭載。入力文字数やミスの回数、指の移動距離、連続入力時間などをグラフで確認でき、“疲労感”を判定してくれるのがユニークだ。
パッケージ版のラインアップは、ベーシックとプレミアムの2種類。一太郎 2016同様、プレミアム版には精選版日本語大辞典と、ジーニアス英和/和英辞典が付属する。
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