CES Unveiledでは、「Continuum for Phones」機能が動作する様子も披露した。これまでにも中国の開発拠点などでは動作していたとしているが、技適を通っていないため国内の発表会では実演できなかった機能だ。
Continuum for Phonesは、Windows 10 Mobileスマートフォンを外部ディスプレイに接続することでPCに近いインタフェースで操作できる機能になる。米国ではマイクロソフトストアなどでLumia 950を用いたContinuumの体験コーナーを見かけることはあるものの、まだまだ珍しい機能といえる。
デモ環境は、HDMI端子を備えた一般的なテレビにマイクロソフトのワイヤレスディスプレイアダプターを接続。NuAns NEOの設定画面からこのアダプターを選択し、Miracast接続することで画面出力が可能になる。Bluetoothキーボードやマウスを組み合わせれば、PC版のWindows 10に近い感覚で利用できる。
Continuum for Phonesでは、スマートフォン本体をタッチパッドのように見立ててマウスカーソルを操作する機能も備える。画面出力が無線接続のため、有線接続に比べればレイテンシの点で不利になるが、操作してみて大きく違和感を覚えることはなかった。ビジネスアプリケーションの使用にも耐えられる印象だ。
他にもCES Unveiledのブースでは、日本国内での発表時と同じく多彩な背面カバーも展示した。一般的なスマホとは異なり、NuAns NEO本体は「シャーシー」のみで、背面カバーは付属しない。基本的には好みのカバーを同時購入するシステムを採用する。これまでのスマートフォンとは大きく異なる製品コンセプトも相まって、会場では海外メディアからも熱い視線を集めていた。
NuAns NEOでは、これまでトリニティがiOS向けに提供してきた「NuAns」シリーズのアクセサリーにも対応する。例えば従来のスタンドライトは、スタンド部分にLightning端子を備えていたが、NuAns NEOが採用するUSB Type-C端子を搭載したモデルを新たに販売する。
現時点において日本国内で発売されたWindows 10 Mobile端末は、CPUにSnapdragon 410または210を採用したミドルからローエンドの機種だ。これに対してNuAns NEOは上位のSnapdragon 617を採用する。「Snapdragon 410機と比べてパフォーマンスは大きく異なる。ゲームなどをプレイすれば違いが分かるはずだ」(星川氏)と語っており、高性能のWindows 10 Mobile機としても期待が高まっている。
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