米国ラスベガスで開催された「CES 2016」において大きな存在感を示したのが、Windows 10 Mobileだ。かつてのCESのようにMicrosoftによる大型ブースこそないものの、QualcommのブースにはWindows専用の展示エリアが設けられ、多数のWindows 10 Mobileデバイスが集結した。
中でも注目は「日本代表」として、FREETELの「KATANA 01」やトリニティの「NuAns NEO」が並んだことだ。Windows 10 Mobileでは日本市場が先行していることを世界に向けてアピールする形になった。
Qualcommブースには他にも中国製の端末が幾つも並ぶ中で、ヤマダ電機の「EveryPhone」のベースモデルとみられる端末も並んだ。
こうして見ていくと、サードパーティーから次々とデバイスが登場することが、Windows 10 Mobileの魅力であることをあらためて感じさせられた。当初、筆者はMicrosoftのLumiaシリーズが日本で出ないことに落胆を感じていたが、実際に米国でLumia 950 XLを購入してみたところ、その印象はだいぶ変わってきた。
Lumia 950 XLは発熱が気になるものの性能は高く、スペックが最上位であることは分かる。だがデザインは素っ気ないと感じるほどにシンプルで、ハイエンドスマホとしての魅力に欠ける印象を受けた。これはMicrosoftもまた、サードパーティーによる端末の差異化競争に期待していることの裏返しではないだろうか。
CES 2016では「Continuum for Phones」への対応も注目を浴びた。国内で初めて無線によるContinuumに対応した端末として、トリニティが「NuAns NEO」をCESに出展。「技適マークも取得し、1月末には出荷を開始した。
これに対してAcerは、2015年9月のIFA 2015で発表した「Liquid Jade Primo」をCES 2016であらためて公開。サードパーティー製のWindows 10 Mobile端末として初めて、有線によるContinuum for Phonesに対応することをデモで示した。
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