メンズ館1階にはバーチャルショールームを設置し、立体映像による360度の全身投影が可能だ。週末限定で来店者が自分の試着コーディネイト(20点弱のアイテムを用意)を立体映像化し、着せ替え体験も実施する。
具体的には、Surface Pro 4を用いてスタッフがモデルを撮影、動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro CC」で背景を加工し、立体映像として投影するという流れだ。
「これさえあれば何もいらない」というキャッチコピーでおなじみのSurfaceシリーズだが、まさに1台で撮影から動画編集、映像出力までをこなしたデモンストレーションだった。同館の地下1階から8階まで、全フロアのプロモーションスペースでSurface Pro 4やSurface Book、計80台を使ったディスプレイやサービスも行う。地下1階の日本製バッグや財布を取り扱う「ペッレ・モルビダ」では、Surface Pro 4とWebベースのカスタムアプリを使ったカスタムオーダーも受け付ける。
報道陣向けに行われたプレビューでは、日本マイクロソフト代表執行役会長の樋口泰行氏、三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長執行役員の大西洋氏が登壇した。樋口氏は「三越伊勢丹メンズ館は、13年に渡ってメンズのエリアで新しいトレンドファッションを発信しつづけている。その発信源でSurfaceとコラボレーションできることをうれしく思う」と今回の試みを歓迎した。
さらに、Surfaceの「プライベートでも仕事でもバリバリ、アクティブなライフを送る」というコンセプトがメンズ館の目指すイメージや考え方とマッチすると強調する。『デジタルとリアルの融合という流れの中で、「リアル店舗」×「ファッション」×「IT」のコラボレーション比率が今後高まっていく。(立体映像などで)消費者がバーチャル体験できるようコラボレーションを続けていきたい』と展望を述べた。
大西氏は「2年前からファッションとテクノロジー、ファッションとデジタルといったトライアルを行ってきた。その一連の流れの中で、今回のような取組みが行えた」と背景を語った。「ファッションという切り口そのものが、百貨店単独では今までのように成長する状況ではない」と現状を分析し、急成長するICTと掛け合わせによって、新しい価値創造や価値提供を行っていくことが「未来型の百貨店」であるとコメントしている。
具体的にはディスプレイやプレゼンテーション、ショーウィンドウなど、新しい情報発信を例に挙げ、同社所属のスタイリストとのコミュニケーションなどが、Surfaceとのコラボレーションで生まれることを期待するとしている。「今後とも技術革新、ICTの進捗に乗り遅れないように頑張って行きたい」(大西氏)と意気込みを語った。
「Surface Book」で立体映像投影も 日本マイクロソフト、三越伊勢丹とコラボ
「Surface Book」日本版レビュー Appleの牙城を切り崩すキッカケとなるか
2016年にPCが向かう先は? 高性能な2in1か、原点回帰のノートか
日本語キーボードをチェック! 国内モデル発売直前の「Surface Book」をおさらい
Windows 10搭載ノートPC「Surface Book」の発売日を確定――2月4日
「Surface Book」はペン付き大画面タブレットの本命か――USモデル先行レビュー
「Surface Book」はノートPCとして最上級の完成度か――USモデル先行レビュー
US先行発売の「Surface Book」開封レビュー
「Surface Book」発売日に米Microsoft Store店舗を訪ねてみた(買えるのか?)
「Surface Book」でMicrosoftとPCメーカーの関係はどうなる?――OEM担当者に聞く
「Surface Pro 4」と「Surface Book」の率直な疑問――米Microsoft担当者に聞く
「Surface Pro 4」と「Surface Book」はPC市場を活性化させるか――国内初披露の実機リポート
Surface Bookは「AppleになりたいMicrosoft」の象徴か
「Surface Book」と「Surface Pro 4」はどちらを選べばいい?――Microsoft新モデルを徹底チェック
「Surface Book」発表――13.5型ディスプレイ+GeForce搭載の新2in1ノートCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.