Apple vs. FBI、争点となったiPhoneのデータ全消去機能ってなに?:週末アップルPickUp!

» 2016年02月26日 15時11分 公開
[らいら,ITmedia]

 AppleとFBIが、iPhoneのパスコードロック機能をめぐり対立しています。昨年12月に起きたカリフォルニア州サンバーナーディーノの銃乱射事件について、FBI幹部は捜査の重要な手がかりが容疑者のiPhoneに残されている可能性を明らかにしました。

 そのため米判事はAppleに対し、パスコード入力ミスによるデータの全消去機能を回避する手段を提供するよう要求。しかしティム・クックCEOは公式書簡を発表し、セキュリティ機能の一部を無効化するツールの提供を拒否しています。

 また、FBIからロック解除を要請されたiPhoneは、テロ事件に関連する1台だけではないことが裁判資料から明らかになり、プライバシー保護と国家安全保障をめぐる議論がさらに活発化しています。

iOSのパスコードロックアウト機能

 このニュースで「iPhoneのパスコードを間違え続けると、データが消去される」機能を知った人も多いのではないでしょうか。今一度、iPhoneのパスコードの仕組みをおさらいしておきましょう。

パスコードは6回連続ミスで一時的に使えなくなる

 iPhoneやiPadなどのiOS端末は、指紋認証システム「Touch ID」のほか、6ケタ(iOS 8以前は4ケタ)のパスコードを使い端末をロックします。余談ですが、英数字や数字6ケタ以外のパスコードが設定できるオプションもあります。

「設定」→「Touch IDとパスコード」→パスコードを入力→「パスコードを変更」→古いパスコードを入力→「パスコードオプション」をタップ→パスコードに設定したい項目を選択

 それでは、パスコードを間違い続けるとどうなるでしょうか? 公式サポートページによると、「6回続けて間違えて入力した場合、ロックアウトされ、デバイスを使用できないというメッセージが表示されます」とあります。

 実際に検証したところ、確かに6回目の入力ミスで「iPhoneは使用できません。1分後にやり直してください」と表示されました。この状態ではパスコード入力画面は現れず、緊急電話のみが使用できます。

自分のiPhoneのためビクビクしながら検証。よいこはまねしないでね!

 その後はミスを繰り返す度に、ロックアウトする時間が5分、15分、60分と延長していきます。パスコードの組み合わせを総当たりすることで、ロックを解除する「ブルートフォースアタック」を防ぐためです。

 10回まで入力の猶予がありますが、11回目を間違えるとゲームオーバー。パスコードを確認する方法はありませんし、Apple側で調べることも不可能です。そのためパソコンのiTunesにつないで復元するか、「iPhoneで探す」機能を使っていったんデータを消去したうえで復元するか、リカバリーモードで復元する必要があります(→参考)。

Apple vs. FBI騒動の「10回ミスでデータ消去」とは?

 しかしFBIが求めていたのは、「10回目の入力失敗でiPhone内のデータが消去される」機能の解除でした。この機能をオンにするには、以下の設定が必要です。

 まず「設定」の「Touch IDとパスコード」をタップし、パスコードを入力。一番下の項目「データを消去」をオンにし、「使用」を選択すれば設定完了です。これでパスコード入力を10回失敗すると、iPhone上のすべてのデータが消去されるようになります。

銃乱射事件の容疑者はこの設定をオンにしていたのかもしれません

 普段は指紋認証でロックを解除しているユーザーも、パスコードロックの設定を再確認してみてはいかがでしょうか。

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