4月11日に配信開始 「Windows 10 Creators Update」でPCはこう変わる鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(3/6 ページ)

» 2017年04月11日 09時30分 公開

 MicrosoftのCreators Update紹介ページでフィーチャーされているのは以上で、これだけを見ると小規模なアップデートに思えるかもしれない。

 しかし、実際には細かな改良点が多く盛り込まれている。今回はその中でも特に一般ユーザーに重要な改良点や変更点を紹介していく。

拡張機能に対応したEdgeブラウザ

 Internet Explorerに代わり、Windows 10の標準ブラウザとして登場した「Microsoft Edge」だが、前回の大型アップデート「Anniversary Update」では「拡張機能(Extensions)」をサポートしたことがトピックだった。これにより、Google Chromeなどの競合ブラウザに機能面でようやく並ぶレベルに近づいたのだ。

Edge 1 EdgeブラウザもCreators Updateで強化された
Edge 2 Edgeブラウザの「拡張機能(Extensions)」はWindowsストアからダウンロードできる

 もっとも、Edgeブラウザそのものは今回のCreators Updateのような大規模アップデートを導入しなくても、機能の拡張や改良が続けられており、これら成果はEdgeの公式ページ公式ブログで適時報告されている。

 Anniversary UpdateからCreators Update配信開始までの約半年間で、一般ユーザーに影響を与える大きな変更点としては次の3点がある。

  • FlashコンテンツのClick-to-Run対応が標準に
  • Payment Request APIの実装
  • EPUBファイル表示に対応

 Edgeブラウザは既にAnniversary Updateの時点で「一部サイト以外ではFlashコンテンツを許可がない限り実行しない」という変更が加えられていた

 Creators Updateではこれをさらに強化して「デフォルトでFlashコンテンツをブロック」するようになっている。Flashコンテンツがブロックされたことはブラウザ上で通知され、許可がない限りは実行だけでなくコンテンツのロードそのものが行われない。これにより、モバイル利用では貴重なネットワーク帯域やバッテリー消費を節減できる。

Edge 3 Microsoftが公開した、FlashコンテンツがEdge上で実行ブロックされた場合の表示例

 Payment Request APIは、Webブラウザ経由でオンライン決済を行う仕組みだ。いわゆる「モバイルウォレット」に登録されたカード情報での決済を簡単に実装できるようになる。PayPalが提供しているような機能を標準実装したと思えば分かりやすいだろう。Appleは新型のTouch Bar付き「MacBook Pro」で同様の仕組みを導入しており、Apple Payのブラウザ決済の仕組みがWindows 10 PCでも広く利用できるようになる。

 詳細については、米MicrosoftのWindows Core OS Payments & NFC担当主席ソフトウェアエンジニアリングリードであるアレックス・マカルビー氏の解説を参照いただきたい。

 Edgeブラウザは電子書籍に使われるEPUBファイルもサポートした。EPUB形式におけるデフォルトのファイル関連付け先がEdgeとなり、ファイルをダブルクリックするとEdge上でEPUBファイルを閲覧可能だ。音声での読み上げ機能も利用できる。

 DRMなどの著作権保護機能がかかったファイルの扱いは難しいものの、青空文庫やProject Gutenbergなど著作権フリーのEPUBファイルを配布しているサイトなどを活用すれば、さまざまな関連書籍をダウンロードしてそのままEdge上で閲覧できる。標準的なEPUBファイルであれば簡単に開けるので、簡易ビュワーとしても重宝しそうだ。

Edge 4 EPUBの表示にも対応

 細かな操作の改善では、開いているタブを保存する機能も追加された。この機能を使えば、タブを閉じてしまっても、後から復元できる。

 セキュリティの面では、サンドボックスの強化により悪意あるコード実行などの脆弱(ぜいじゃく)性を低減させている。

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