高耐久性マザー「TUF」シリーズを採用したゲーミングPC「G-GEAR GA7J-J91/ZT」の実力は?つよい(3/3 ページ)

» 2017年04月11日 18時15分 公開
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あらゆるゲームに対応可能な完成度

 それではベンチマークテストで実際の性能を見ていこう。改めて本製品の仕様を列記しておくと、CPUはCore i7-7700K、メモリはDDR4-2400(PC4-19200)16GB、GPUはGeForce GTX 1080、システムストレージはSATA 6Gbps接続の480GB SSDと2TBのHDD、OSはWindows 10 Home(64bit版)だ。

 まず、3Dデータのレンタリング処理でCPU性能を計測する「CINEBENCH R15」の結果は、CPUで988(cb)、シングルコア時で195(cb)となった。過去の最上位モデルであるCore i7-6700K搭載機のベンチマークテストでは、CPUで880(cb)、シングルコア時で179(cb)だったので確実に性能はアップしている。

CINEBENCH R15のスコア

 続いて3DMarkでの結果を見てみよう。ハイエンドゲームマシン向けのテストであるFireStrikeでは18074と非常に高いスコアをマークした。4K解像度に対応したFireStrike Ultraでも5210、Fire Strike Extremeが9727という結果だ。

左からFire Strike、Fire Strike Ultra、Fire Strike Extremeの結果

 また、DirectX 12対応テストのTime Spyは6927、DirectX 10相当のグラフィックス性能を計測するSky Diverでは39579、Cloud Gateが34947、Ice Stormが209061と、どのスコアもハイエンドGPUにふさわしい結果を叩き出している。

左からTime Spy、Sky Diver、Cloud Gateの結果

 こうしたハイエンド機で気になるのが動作音だ。今回の評価機では本体が大きく余裕があり、12cm角ファンが前後についた通気性の高いPCケースを使っていることと、CPUクーラーが静音タイプに交換されていることから非常に静かだった。

前面正面10cmの距離からの測定(室温18度、3DMark実行時)
暗騒音: 33.1db(A)
低負荷時: 34db(A)
高負荷時: 34.2db(A)

 ゲームベンチであるファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド・ベンチマークでもフルスクリーンのDirectX 11モード「最高品質(解像度1920×1080)」という設定で、固定状態のスコアは20496。言うまでもなく「非常に快適」で、ゲーム用PCとしては上位クラスに入る成績だ。また「VR Ready」に対応しているので、VRシステム「SteamVR」に向けのベンチマークテスト「SteamVR Performance Test」も計測している。詳細を見るとフレームレートの要求水準を完全にクリアしているだけでなく、忠実度のグラフも「非常に高い」で安定し、まったくブレのないものとなっている。

FINAL FANTASY XIVベンチマークのテスト結果

SteamVRのテスト結果

 続いてシステムの総合性能を見るPC Mark 8の結果だ。結果はHomeが5451、Creativeが8823、Workが5771となった。ゲームから動画作成、オフィス業務と、あらゆる分野で十分な能力を発揮できるだろう。

左からPCMark 8 Home、PCMark 8 Creative、PCMark 8 Workの結果

 次はストレージ性能のテストを行うCrystalDiskMarkでの結果。冒頭で書いたように本製品ではシステム用にSSD、データ用にHDDが用意されている。システム側のSSDはSanDisk UltraIIの480GB、データドライブは「WD20EZRZ-RT」だ。SSDのシーケンシャルリードは159.4MB/秒、ライトは69.0MB/秒と、Serial ATA 6Gbps対応のSSDとしては標準的なスコアだ。HDD側はシーケンシャルリードは556.7MB/秒、ライトは527.2MB/秒でHDDとしては十分な性能が出ている。なお、マザーボード側にはM.2スロットがあり、BTOメニューにNVMe対応高速SSD「Samsung SM961」も用意されている。

CrystalDiskMark 5.2.1のベンチマーク結果。左がシステムがインストールされたSSD側のスコア。右がデータストレージ用のHDDのスコア

非常に高い完成度のゲーミングデスクトップ

 本製品は意識的にて悪い部分を探そうとしてもなかなか見つからない、それくらい非常に高いモデルとなっている。評価機はベースモデルからCPUクーラーも交換されているため、高負荷でも動作音が非常に静かだ。静音性を追求しやすいのはデスクトップPCならではの特色だろう。売りであるマザーボードの拡張性が高い上に最新機能に対応しているため将来性もある。マザーボード自体も耐久性を重視した製品であることから、一度購入してしまえば末永く運用することができるだろう。

 前述したように評価機はベースモデルと異なったものとなっている。静音性と冷却性能、安定性などを改善するために有効な部分が多いので、BTOで購入するときには参考になる。なお、これらのカスタマイズによって、ベースモデルの19万4800円(税別) から21万5800円(税別)に価格がアップしているが、それに見合う効果、特に静音性の向上などは期待できる。また、SSDについては現時点で無償アップグレードキャンペーンが行われており、標準でSanDisk SSD PLUSの480GBモデルに強化されるのもうれしい。高品質でハイパフォーマンスなデスクトップPCを末永く使いたいユーザーにオススメしたい製品だ。

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