「Raven Ridge」の実力は? Core i5と徹底比較(4/4 ページ)

» 2018年02月16日 17時56分 公開
[石川ひさよしITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

ピーキーさがなく実用性が大幅向上 統合GPUでゲームしたいならコレ

 ここまでのベンチマークテストで分かるように、Ryzen 5 2400G、Ryzen 3 2200Gは、クセも少なく選びやすいAPUに仕上がっている。

 Ryzen 5 2400Gは、トータルで見るとライバルのIntel Core i5と互角。個別に見れば、GPUのRyzen 5 2400G、CPUのCore i5-8400といえる。ビジネスクライアントPC用途ではまだCore i5-8400に分があるが、ゲームについてはRyzen 5 2400Gが大きくリードしている。

 実際、軽めのゲームタイトルならRyzen 5 2400Gで十分に楽しめるし、重量級タイトルのいくつかは低画質、低解像度なら楽しめるだろう。FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION Benchmarkについても、1280×720ピクセル、軽量品質であれば実際にはややひっかかりが感じられる映像だったが「普通」判定が出た。そこまで無理をするプラットフォームではないが、そうした能力を秘めていることは、パーツを交換・追加していくこともできる自作PCでは重要な要素といえるだろう。

 Ryzen 5 2400Gと比べるとRyzen 3 2200Gは、ゲーム性能が少し劣るためWebブラウジングやメディア再生用途の比率が高くなるだろう。消費電力がかなり抑えられているので、そうした用途ならここもポイントになる。

 価格は設定は、Ryzen 5 2400Gが2万円前後、Ryzen 3 2200Gが1万3000円前後とかなりリーズナブル。今後ますますラインアップを増やすだろうMini-ITXマザーボードと組み合わせて自作の楽しみを広げてくれるAPUだ。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  4. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  5. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  6. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  7. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  8. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  9. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  10. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー