Google Homeでプッシュ通知が可能になる「GHKit」を試す(メール受信設定編)山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/2 ページ)

» 2018年07月18日 11時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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myThingsに対応するさまざまなサービスの通知を受け取れる

 ここまでGmailの新着通知を例に設定手順を紹介してきたが、それ以外のサービスで通知させたい場合も、トリガー、つまり前者の「○○したら」の部分を変更した後、それに合わせて後者の「○○する」のメッセージをカスタマイズしさえすればよい。

 具体的にどのような通知を設定できるかは、以下の設定画像をご覧いただきたいが、要領はどのサービスも同じなので、1つ設定を済ませてしまえば、後はそれの応用で済む。初心者でも難しくはないはずだ。

GHKitGHKit Twitterの例(画像=左)。検索条件に合うツイート、特定のアカウントのツイート、それらの組み合わせなどをトリガーに指定できる。SNSでは他にFacebookもある。Googleカレンダーの例(画像=右)。予定時刻の開始、キーワードを含む予定時刻の開始などをトリガーに指定できる。通知のタイミングは予定の15分前が最短で、もう少し直前を指定できてほしいところだ
GHKitGHKit 防災速報の例(画像=左)。地震情報の他、各種警報・注意報、さらに熱中症の危険度をトリガーに指定できる。近いところではYahoo! 天気などもある。ヤフオク!の例(画像=右)。キーワードを含む出品の他、落札やオークションの終了、最高額入札者でなくなった場合などをトリガーにして通知できる
GHKitGHKit GYAO!の例(画像=左)。特定キーワードを含む動画が追加されたら通知してくれる。ニコ動についても類似のチャンネルが用意されている。Gmailは新着メールのチェック以外に、特定の誰かからのメール、キーワードを含むメール、特定のラベルが付いたメールなどをトリガーにできる(画像=右)

自力で通知プログラムが書けないユーザーにとって重宝する存在

 ところで通知機能といえば、Amazon Echoには、本製品のような外部機器やサービスを使わなくとも通知に対応したスキルが存在する。しかしAmazon Echoの通知は本体のLEDリングが光って知らせるだけで、実際に読み上げを行うには「Alexa、通知を読んで」と声を掛けてやらなくてはいけない。

 その点、本製品はどんな場面であっても構わずしゃべり始めるので、やや唐突感はあるものの、数時間が経過して不要になった通知であっても読み上げない限りLEDの点滅が消えないAmazon Echoに比べ、使い勝手は良好だ。夜中に読み上げられるのを避けたければ、GHKitのアプリ側でスケジュール設定を行っておけばよい。

 恐らく将来的には、Google Home自体がこうした通知を提供するようになるはずだが、仮にそうなったとしても、あらゆるアプリの通知をmyThings経由で行うような自由度の高さは望めない。そうした意味で本製品が活躍できる余地は、今後も大いにあると考えられる。

 また冒頭で述べたように、新しく登場した「GHKit Plus」はAmazon EchoやLINE Clovaでも使えるので、Google Homeのために購入したもののすぐに使えなくなった、という心配もあまりしなくて済むようになった。

 以上のように、こうした通知のプログラムを自力で書く知識のないユーザーにとっては大変便利な製品であることは間違いない。もし購入を迷っているのであれば、今回紹介した通知をGoogle Homeではなくスマホに送るよう設定してみて、その上でこれが音声での通知だったら便利だろうか? と考えてみれば、判断しやすいのではないだろうか。

GHKit メールの送信者名や件名を本製品に読み上げられるのをなるべく避けるべく、メールの処理をてきぱきと行うようになったのは、ある意味で本製品の恩恵かもしれない
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