ゲーミングノートを下克上!? 6コアCPU&GTX 1060を搭載した「m-Book T510SN-M2SH2」のコスパがすごい(3/3 ページ)

» 2018年10月24日 16時21分 公開
[石川ひさよしITmedia]
前のページへ 1|2|3       

 FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークテストの1920×1080ピクセルは、「高品質」設定の場合は4484ポイントで「普通」評価。これはプレイするにはやや心もとない印象だ。「標準品質」では5831ポイントで「やや快適」評価となり、「軽量品質」では7585ポイントで「快適」評価が得られた。

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークテストのスコア。1920×1080ピクセル、高品質
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークテストのスコア。1920×1080ピクセル、標準品質
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークテストのスコア。1920×1080ピクセル、軽量品質

  ここまで見てきた通り、1920×1080ピクセルで重めのゲームタイトルを楽しむ場合でも、中〜高画質を適用して60fps前後のフレームレートが得られている。ただ、最高画質を狙うにはやや足りず、そうした用途であればG-Tuneで上位クラスのGeForce GTX 1070以上を搭載するノートを検討する方がいいかもしれない。

 負荷が軽めのゲームタイトル、例えばWorld of Tanks enCoreでは、プリセットの「超高品質」(1920×1080ピクセル、TSSAA HQ時)でも16000ポイント前後の快適評価であり、ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター ベンチマークテストでも1920×1080ピクセルの最高品質で、11091ポイントの「非常に快適」を示す評価だった。1日の終わりやオフの日に、カジュアルにゲームを楽しみたいなら本製品は十分にカバーできる。

World of Tanks enCoreのスコア
ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター ベンチマークの1920×1080ピクセル、最高品質時のスコア

 最後にストレージ性能を測るベンチマークテストとして、CrystalDiskMark 6.0.1の結果を紹介しよう。本製品ではCドライブのSSDもSerial ATA 3.0接続であるので、シーケンシャルリード・ライトも500MB/s台。しかし、4KB Q1T1もリードが20.64MB/s、ライトが76.82MB/sあって、OSの起動やファイルのコピーは十分に速い。Dドライブに関しては、2.5インチHDDなりのパフォーマンスでシーケンシャルリード・ライトは120MB/s台である。ストレージに関してはBTOカスタマイズの中でも特に選択肢が豊富なので、望むパフォーマンスと容量にカスタマイズしてみてはいかがだろうか。

CrystalDiskMarkのスコア。SSD(画面=左)とHDD(画面=右)の結果

スタンダードなスタイルでゲーミングPC級の性能を

 m-Book T510SN-M2SH2のポイントは、まず6コアCPUとミドルレンジのディスクリートGPUを搭載する構成だ。ほぼゲーミングノートPCに準じたパフォーマンスを持ち、多くのゲームが中〜高画質で楽しめることに加え、PCMark 10のスコアが示すように、汎用アプリケーションでも、ノートPCでありながら高い処理能力を発揮できる。

 2つ目のポイントはデザイン。高いパフォーマンスを備えながら、外観はスタンダードノートPCに近い。プライベートとビジネスを1台で賄える高性能なノートPCとして、あるいはゲーミングPCでは“家庭内稟議”が通りにくいといった場合に家族を説得しやすいノートPCといえるかもしれない。

 そして最後は価格だ。ゲーマーのための機能、付加価値を満載したゲーミングノートPCは価格が高くなりがちだが、スタンダードなハイエンドノートPCという位置付けの本製品は、標準構成で13万9800円から、評価機の構成でも15万4800円とコストパフォーマンスに優れる(ともに税別価格)。ゲーミングノートを安価に手に入れたい、あるいはゲームも含めて幅広い用途に使いたい高性能ノートPCを探している、という人はm-Book T510SN-M2SH2を検討してみてはいかがだろうか。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月10日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  3. M4チップ登場! 初代iPad Proの10倍、前世代比でも最大4倍速くなったApple Silicon (2024年05月08日)
  4. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  5. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. iPad向け「Final Cut Pro 2」「Logic Pro 2」登場 ライブマルチカム対応「Final Cut Camera」アプリは無料公開 (2024年05月08日)
  8. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  9. パナソニックがスマートTV「VIERA(ビエラ)」のFire OSモデルを6月21日から順次発売 Fire TVシリーズ譲りの操作性を実現 (2024年05月08日)
  10. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー