それでは、実際に利用してみよう。使い方のコツはいくつかあり、まず1つはSwitchBotの名前を操作する家電の名前に変えておくことだ。
もし壁面の照明を操作するために、SwitchBotを壁面に取り付けているのであれば、名称を「照明」に変更しておく。そうすればあとは「Alexa、照明をオンにして」と声をかけることでSwitchBotが動作し、壁面の照明スイッチをオンにしてくれる。
もう1つは、SwitchBotが持つ2つのモードの使い分けだ。壁面スイッチによく用いられているシーソータイプのスイッチに使う場合は、SwitchBotを「壁スイッチ」モードに設定した上で、付属のフック付きテープをスイッチに貼りつける。こうすれば、押してオンにし、引っ張ってオフにするという、両方の操作を実現できる。
押してオンにするだけでオフにできなければ実用性も半減といったところだが、この「壁スイッチ」モードを使えば電源をオフにもできるので、活用の幅が広がる。ただしスイッチの上からフック付きテープを貼り付けるため、指先でボタンを押すときに押しにくくなるのはややマイナスだ。
ちなみに、SwitchBot Hub Plusは一般的なスマートリモコンと同様、赤外線リモコンの学習機能も搭載している。今回はエアコンと照明の2つについて登録を試みた。
エアコンはスマートラーニング機能を使うことにより、リモコンで機種を判別し登録を自動的に行えた。リモコンのデザインはややそっけないが、機能的には申し分ない。応答速度もスムーズでストレスは感じない。
一方の照明については、本製品では学習機能(カスタマイズモード)との相性が悪いのか、受け付けられなかった。詳細は不明だが、自動登録がダメ、マニュアル設定もダメとなると、これはもうあきらめるしかないのが現状だ。
本製品はテレビのチャンネル操作にもアップデートで対応するなど精力的に更新中だが、今回のようなケースもある。メインの機能はあくまでSwitchBotのコントロールということで、うまく動けばもうけものといったレベルで考えておいたほうがよいのかもしれない。
これまで見てきたように、本製品は壁面埋め込み型などスマート化が難しい家電製品をスマートスピーカーから操作可能にする、唯一無二と言ってもいい製品だ。今回はAmazon Echoとの連携を試したが、Google Homeにも対応するほか、IFTTTも利用できるので活用の幅は広い。
ユニークなデザインと発光パターンは好き嫌いが分かれるだろうが、スマホアプリやホームページも(一部に怪しい表記はあるものの)一通り日本語にローカライズされており、初心者でも利用に支障はない。これまでスマート化したくてもできなかった家電製品をもスマートスピーカーから扱えるようにしてくれる、価値の高い製品と言えそうだ。
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