初の第9世代Core i3が登場も「売り方に悩む」の声 HDDマウンタが人気の理由古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2019年04月15日 14時45分 公開
[古田雄介ITmedia]

 2019年3月末に登場した「Core i9-9900KF」「Core i7-9700KF」「Core i5-9600KF」に続き、先週はIntelから新CPUの「Core i3-9350KF」が登場している。価格は2万3000円前後(税込み、以下同)だ。

Core i3 Intelの新CPU「Core i3-9350KF」

Core i5-9400Fより価格が上のショップも――Core i3-9350KF登場

 Core i3-9350KFは、GPU機能を省いた4コア4スレッドのCPUだ。標準クロックは4.0GHzで、前世代の「i3-8350K」と同じだが、最新モデルはターボブーストに対応することにより最大4.6GHzで動作する。オーバークロックが可能なロックフリー仕様で、TDPは91W。CPUクーラーは別売りとなる。

 Core iシリーズの品薄傾向は現在も続いており、特にミドルレンジ以下の状況はシビアだ。そこに登場した新しいCore i3は歓迎されそうだが、手放しで喜んでいる声は聞かない。

 パソコンSHOPアークは「Core i3といってもロックフリーな特殊モデルですからね。このクラスは内蔵GPUを生かしてトータルコストを抑えるニーズが強いですが、GPUなしですし。価格的にも1つ上の『Core i5-9400F』より高価ですから、なかなか微妙です」と語る。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店も「売り方に悩むCPUです」と複雑な表情だった。

 前世代のCore i3-8350KもCore i3の中では特殊な位置付けで、一部でオーバークロック向けと評価されるなどニッチな注目を集めてきた。同様の人気は期待できそうとの意見は少なくないが、某ショップは「今はそこじゃないだろうというか……。欲しいのは1万円台のGPUつきCore i3やそれ以下のエントリーCPUなんですよ」とにべもない。今後の第9世代CPUに期待したいところだ。

Core i3 パソコンSHOPアークの第9世代Core iシリーズ価格表
Core i3 TSUKUMO eX.の価格表。こちらはCore i5-9400Fの価格の方が若干上だ
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月11日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  3. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  4. Minisforum、Intel N100を搭載したスティック型ミニPC「Minisforum S100」の国内販売を開始 (2024年05月10日)
  5. “NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート (2024年05月09日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. ASRock、容量約2Lの小型ボディーを採用したSocket AM5対応ミニベアボーンPCキット (2024年05月10日)
  8. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  9. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  10. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー