Intelは4月22日(現地時間)、第9世代Coreプロセッサの追加ラインアップを発表した。同世代では初となるモバイル(ノートPC向け)プロセッサが登場し、デスクトッププロセッサにも新モデルが追加された。
モバイル用として今回発表されたのは、ハイエンド向けの「Hシリーズ」プロセッサ。モバイル用としては初めて8コア16スレッド製品も用意している。既に出荷は開始しており、今後搭載ノートPCが順次登場するものと思われる。
ラインアップは以下の通り。なお、型番末尾に「F」が付くものは「GPUなし」で、「K」の付くものは「アンロック(オーバークロック稼働)」に対応している。
※1 部分的にアンロック対応
※2「Intel Thermal Velocity Boost」(CPU温度に応じて自動クロックアップする機能)対応
いずれのプロセッサも設計は「Coffee Lake」世代のもので、TDP(熱設計電力)は45W。メモリはDDR4-2666またはLPDDR3-2133をサポートし、「Intel Optane Memory H10」を含むOptane MemoryやWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応の無線LANモジュール「Intel Wi-Fi6 AX200」にも対応する。内蔵GPUは「Intel UHD Graphics 630」だ(Core i7-9750HFを除く)。
デスクトップ用はすでに第9世代製品が登場しているが(参考記事1/参考記事2)、今回の発表では省電力版や廉価版(Pentium Gold、Celeron)など25製品が追加された。
追加ラインアップは以下の通り。型番末尾に「F」が付くものは「GPUなし」で、「K」の付くものは「アンロック」に対応している。
Core i5/i7/i9の新モデルは、既存モデルのアンロック“非対応”モデルという様相。TDPは全モデル共に65Wだ。
Core i3では、既存の「Core i3-9350KF」に内蔵GPUを追加した「Core i3-9350K」を始めとして5モデルが追加された。TDPは9350Kが91W、9390/9200が62W、9100/9100Fが65Wとなっている。
デスクトップ用の第9世代としては初めての「Tプロセッサ(省電力版)」は7モデル用意。いずれも内蔵GPUを備える。TDPは全モデルともに35Wとなっている。
最廉価プロセッサであるCeleronは3モデル、その上位に位置するPentium Goldは4モデル用意。いずれも内蔵GPUを備える。TDPはTプロセッサが35W、その他のモデルが54W(Pentium Gold G5420のみ58Wにも対応)となっている。
初の第9世代Core i3が登場も「売り方に悩む」の声 HDDマウンタが人気の理由
Intelがデスクトップ用「第9世代Coreプロセッサ」を拡充 ”GPUなし”も登場
第9世代Core X最強CPU「Core i9-9980XE」が登場 アキバの反応は?
10月19日22時販売解禁――第9世代Coreはi5からの流れ
インテル、第9世代「Core i9-9900K」など発表 28コア56スレッドの怪物「Xeon W-2175X」もCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.