Surface Proの2018年登場モデルということもあって、CPUは第8世代のCoreプロセッサシリーズを採用する。上位構成では4コア8スレッドのCore i7-8650U(1.9GHz〜4.2GHz)を搭載し、システムメモリも上位構成では16GB、下位構成でも8GBを用意している。今回評価した機材はCPUがCore i7-8650U、メモリは16GB、ストレージは512GBのSSDという税込24万2784円の構成だったこともあって処理能力に不足はなく、Adobe Illustratorも動作速度としては不満を感じない程だった。
参考までに、ベンチマークテストで測定したスコアは下記の通りで、前回評価したCore i5-8250U(4コア8スレッド、1.6GHz〜3.4GHz)搭載のSurface Laptop 2を超える値をたたき出していたりする。
Surface Laptop 2を超える好結果を記録したが、ほぼキーボードと一緒に持ち歩くので、重量は本体の約792gとタイプカバーの約310gの合計で約1.1kgとなる。約1.2kg台のSurface Laptop 2に近く、これはもうクラムシェルでもいいんじゃないのと思ってしまうが、やはりタブレットとしてもクラムシェルとしても使える柔軟性を重視したいということなのだろう(とはいえ、さすがに800g近い本体を片手で持ち、タブレットのように使い続けるのは難しいと思うぞ)。
なお、ディスプレイサイズが12.3型(2736×1824ピクセル)で本体サイズも292(幅)×201(奥行き)mmとSurface Laptop 2より一回りコンパクトになるので、例えば街中のカフェにある小さな丸テーブルなどでカップとSurface Pro 6は十分共存できる。
ならば新幹線のテーブルでも大丈夫じゃない、っと思ったところ、「シートに座ったユーザーが自然な姿勢でディスプレイを見ることができる」ように背面のキックスタンドを開くとテーブルからはみ出してしまうので注意が必要だ。
また、「キーボードに折り目をつけたことで膝の上でもSurface Proは安定して使えるようになった」とMicrosoftはアピールしていて、レビュー記事でも実際に使った上での報告が上がっているが、私が数度となく膝の上で使ってみた限りでは「タイプできなくはないが、その使い勝手は著しく悪い」という評価にならざるを得なかった。
やはり、このあたりはSurface Laptop 2などのクラムシェル型PCのような使い勝手を求めるのは酷なようだ。今回はSurface Pro 6のベーシックな部分を見てきたが、次回は液晶回りを含め、もう少し踏み込んだ部分を見ていく。
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