Surface Laptop 2の本体サイズは、308.1(幅)×223.27(奥行き)×14.48(厚さ)mmで重量はCore i5採用モデルが1.252kg、Core i7搭載モデルで1.283kgと、デルのNew「XPS 13」や日本HPの「HP Spectre x360 13」などの、いわゆる「プレミア薄型ノートPC」とほぼ同じだ。
最新の13.3型ディスプレイ搭載モバイルPCが1kgを切るのに対してやや重いが、それでも14.48mmのスリムボディーはかばんに入れたときの収まりがすこぶるよく、出し入れも容易に行える。さらに、机に本体を置いてディスプレイを開くとき、設計が雑な薄型軽量モバイルPCは片手で本体を押さえないとディスプレイを開けなかったりするが、Surface Laptop 2はそんなことをしなくとも、片手でディスプレイをすっと開くことができる。
屋外で使う際は「このカバンからの出し入れのしやすさ」が使い勝手に大きく影響するのは、自宅以外に作業拠点がなく、カフェや喫茶店(漫喫ではない)を転々と移動して作業する(自分で書いていてちょっと涙が出てきた)フリーランスライターとしては、ことのほか重要なポイントだったりする。
こういったユーザーの利用場面を的確に反映した薄型モバイルPCは、長年の開発によって蓄積してきたノウハウがないと実現不可能で、それだけにノートPCの経験に乏しいMicrosoftには、そういう製品はまず無理、と思い込んでいただけに、片手ですっとディスプレイが開けたときには、先入観による思い込みが間違っていたことを思い知らされた。いや本当に全くもって冷淡な扱いでどうもすみませんでした(ちょっと悔い改め過ぎのような気がしないでもない)。
なお、Surface Laptopシリーズの初代モデルと2018年10月に登場したSurface Laptop 2は、ボディーサイズや重量、本体のインタフェース、そして、今回メインで言及したディスプレイ回りなどのスペックは共通している。
Surface Laptop 2はOSが通常のWindows 10 Homeを採用し、搭載するCPUが初代の第7世代から第8世代のCore i7、もしくはCore i5に更新された。今回用いた評価機材には、Core i5-8250U(4コア8スレッド、1.6GHz〜3.4GHz、スマートキャッシュ6MB)を搭載し、システムメモリが8GB、ストレージはPCI Express接続のSSD 256GBという構成だった。
評価機の構成で行ったベンチマークテストスコアは、下記の通りだ。
この処理能力を発揮しつつ、バッテリー駆動時間は長い。ここではBBenchによるベンチマーク測定値ではなく、実作業における肌感覚を紹介するが、出先での作業を1日当たり約4時間行っても無充電で2日間余裕でこなしているので、屋外作業が続いても、1日は十分持つと思われる。2日に渡る出張などではACアダプタを用意するといいかもしれない。
| ベンチマークテスト | スコア |
|---|---|
| PCMark 10 | 3214 |
| PCMark 10 Essentials | 7075 |
| PCMark 10 Productivity | 4458 |
| PCMark 10 Digital Content Creation | 2857 |
| 3DMark Niight Raid | 5370 |
| 3DMark Niight Raid Graphices score | 5428 |
| 3DMark Niight Raid Graphices test | 5064 |
| CINEBENCH R15 CPU | 546cb |
| CINEBENCH R15 CPU(Single Core) | 141cb |
| ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーターベンチマーク(初期設定、フルスクリーン) | 3229(やや快適) |
今回評価した構成で、直販価格は税込み15万8544円だ。これは、競合するプラチナモバイルノートPCとほぼ同等の価格帯で、パーツ構成もほぼ共通する。ただし、Surface Laptop 2のディスプレイ仕様がより解像度もppiも高いことを考えると、性能対価格比は良好といえるだろう。
しかし、それよりも何よりも「地味ながら、実はずいぶんと使い勝手のよろしいプレミアムモバイルPC」として、作業効率を優先するユーザーならSurface Proじゃなくてこちらを選んだ方がいいんじゃない? と言ってしまうほどに心を入れ替えてしまうほどの使い勝手こそ、広く知れ渡ってほしいのであった。
Surface Laptop 2に、もっと光を!
次回は、Surface Pro 6と便利な“アレ”の組み合わせを紹介する予定だ。
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