プロナビ

クラウドとソフトウェアで変える「Microsoft Teams」の会議効率化技術そろそろ会議やめませんか(2/2 ページ)

» 2019年07月02日 12時00分 公開
[西田宗千佳ITmedia]
前のページへ 1|2       

クラウドとソフトウェアを使って会議を変える

 さらに、2019年中に導入が予定されているのが、ホワイトボードを会議で活用する機能だ。

 ビデオ会議を会議室で行い、自分と一緒にホワイトボードを映す、ということはよくあるシチュエーションだ。会議だけでなく、ある種の講義でも使われる。

 カメラさえ用意すれば、ホワイトボードと自分を同時に撮影するのは難しくない。だが、ホワイトボードを「正面からちゃんと撮影する」のは面倒なものだ。三脚を立て、傾きを調整してやる必要がある。それを毎回やるのはかなり大変だし、仮にそこで完璧を期したとしても、会議室のライティングの状況によっては、ホワイトボードが見づらくなる。

 そこで導入されるのが、傾きを直し、ホワイトボードをより白く、文字をはっきりと見せることができるように、自動的に補正する技術だ。

Microsoft Teams
Microsoft Teams ホワイトボードの撮影位置合わせは難しいが、それも自動化。傾きなく補正して表示する

 こういう技術はスマホのカメラアプリにもあり、そんなに難しいものではない。「AI」も全く必要ないレベルだ。だが、同社の施策はこれだけでは終わらない。ホワイトボードの前に立った人を「透明にする」技術を導入するのだ。ここではAIを活用する。

 ホワイトボードを書く時、人はどうしてもその前に立たねばならない。すると、書いてあるものが見えなくなる。そこで、先ほどの「人のシルエットを認識する」機能を使い、ホワイトボードの前から人を一旦消し、さらに半透明にして重ねるのだ。人で隠れる部分については、前の映像から同じ部分のものをもってきて合成する。こうした位置合わせと認識は、現在のAIが得意とする領域だ。これは、実際に映像を見るとなかなかインパクトがある。

Microsoft Teams ホワイトボードの前にいる人のシルエットを「半透明」にする。これで、表示が見にくくなることもない

 背景ぼかしや入れ替えにしても、ホワイトボード前での人物半透明化にしても、他に出来るものがないわけではない。だが、同社が強調するのは、これが特別な機器なしに使える、という点だ。特別なカメラを使っているわけではなく「Skype for Businessでの動作検証がなされたWebカメラならどれでもいい」と同社の担当者は言う。そのレベルのWebカメラは、量販店では2万円程度で売られている。PC+一般的なWebカメラで実現できるなら、圧倒的にコストパフォーマンスがいい。

Microsoft Teams ホワイトボードの前に置いているのは普通のWebカメラ。高価な機器を使う必要はない

 PCのパワーは、そうした部分で生きてくる。ソフトとクラウドで変えていく点が、今の同社らしいやり方、と言えるのではないだろうか。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月11日 更新
  1. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  2. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  3. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  4. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  5. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  6. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  7. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
  8. LGが4K有機EL TVの2026年モデルを発表 映像プロセッサを刷新し120Hz以上の高速表示にも対応 (2026年06月09日)
  9. カプセルトイ「手のひらネットワーク機器」第5弾のラインアップを決める“ユーザー選挙”投票受付を開始 (2026年06月10日)
  10. サンワ、ノートPCやタブレット背面を冷やせるペルチェ冷却クーラー (2026年06月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー