ここからは、ベンチマークテストの結果について見ていこう。まずはビジネス用途のパフォーマンスを図る「PCMark10」からだ。比較対象として第8世代CoreのCPUを搭載した「ZenBook 14 UX430UA」と「ZenBook 14 UX434FL」の測定結果を利用した。
結果を見れば分かるが、UX434FLには外部GPUとしてGeForce MX250が搭載されているからか、Digital Content Creationの値がよいのだが、総じてVivoBook S15の方がよい値を示しており、第10世代となったシステムの変化が素直に出ている形だ。
ゲーム向けのベンチマークテストである「3DMark」の値についても紹介していこう。搭載されているIntel UHD Graphicsはゲーム向けのグラフィックスではないので、値としてはこの程度なのだろう。「Time Spy」や「Fire Strike Extreme」などでは紙芝居状態だ。ただ「Sky Diver」だけはまあまあ見られるものだった、という形だ。
続いて、ゲームタイトルでの性能を見ていこう。まずは「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(以下、FFXIVベンチ)からだ。比較的軽いベンチマークテストであるFFXIVベンチだが、統合型グラフィックスではあまり性能に期待できないが、「標準品質(ノートPC)」でかろうじて「やや快適」だった。普通に冒険するのはいいかもしれないが、レイドボス戦などはかなり厳しいと思われる。
Iris Plus Graphicsでは低解像度なら動く、と言われている「フォートナイト」のフレームレート測定結果を示そう。測定値だが、低、中、高、最高のグラフィック設定で3分間のフレームレート変化を「Fraps」で複数回測定し、その最大値と最小値、平均値を結果として示している。
統合型グラフィックスなので仕方ないが、最高と高の設定ではほぼゲームにならない。何となくできるかなといえるのが中設定だ。ただ低設定では平均フレームレートが60fpsを越えており、何とか遊べるのが意外だった。フレームレートの値が等比級数的に上がっているのが印象的だ。
これまで見てきたように、VivoBook S15は第10世代のCore i7の実力をまざまざと見せつけてくれた。PCMark10のスコアからも分かるように、ビジネス用途としては十分に活用できるし、持ち運びができる15.6型ノートPCとしては魅力的なスペックだ。 価格は紹介したモデルが税込み14万9800円、下位モデルで12万4800円、Office付きだとそれぞれ+2万5000円となる。
豊富なカラーバリエーションだけでなく、Microsoft Office Home and Business 2019付きのモデルも用意されているので、自分の好みや用途に応じて選べるのもうれしいところだ。
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