液晶ディスプレイのサイズは8.4型ながら、画面解像度は2560×1600ピクセルと高い。そのため、表示ズーム設定は推奨250%となっている。この状態だと、ChromeでPC USERのトップページを表示した場合、PREMIUM TOPICSの1記事目のタイトルまで表示できる。秀丸なら初期設定状態で41行まで表示できる。この状態でフォントサイズ(「あ」を実測)は約2mmだった。
試しに表示ズーム設定を200%にすると、PC USERのトップページは2番目のタイトルまで表示でき、秀丸では51行まで表示できる。フォントサイズは約1.5mmだった。175%では三番目の記事のタイトルまで、そして秀丸では61行まで、フォントサイズは約1mmだ。このあたりが実用上の限界と感じた。150%表示も文字が読めなくはないが長時間はキツイ。
実を言うと、ここまでは、5月に記事を掲載したOneMix3と共通する。OneMix3 Proになって大きく変わったのが、搭載するCPUがIntel最新の第10世代Coreプロセッサ(開発コード名:Amber Lake-Y)になったことだ(16GBのメモリや512Bのストレージは変わらず)。
新たに4コア8スレッドで動作するCore i5 i5-10210Y(1.0GHz〜4.0GHz)となり、従来のOneMix3Sが採用していた2コア4スレッドのCore m3-8100Y(1.1GHz〜3.4GHz)よりも高速処理が可能になった。
その処理能力を、ベンチマークテストで測定した。以下では、従来モデルで高い性能を備えたOneMix2S Platinum Edition(メモリは8GB)の第8世代Core i7-8500Y(2コア4スレッド、1.5GHz〜4.2GHz、TDP 5W)と比べている。
11月に行われた発表会では、CPUとして採用したCore i5 i5-10210YのTDPが7W(従来モデルのCore m3-8100Yは5W)で、その熱対策に苦労したとの発言があった。そこで、ベンチマークテスト(PCMark 10)動作時におけるファンの風切り音の音量とキーボード面における表面温度も測定したところ、風切り音は最大で52.3dBA(暗騒音38dBA)、キーボード表面温度は最も高い場所(「Del」キートップ)で44.2度、底面ではヒンジに近い部分で50.6度に達した。主観的な印象としてファンの音はかなり大きく感じ、静かな図書館で使うのをちょっとはばかられるレベルだ。
本体には容量3.7V 8600mAhのバッテリーを内蔵する。BBench 1.0.1で電源プランをパフォーマンス寄りのバランスに、ディスプレイ輝度を10段階で下から6レベル目にそれぞれ設定して測定したところ、バッテリー残量3%になるまで7時間34分18秒かかった。
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