昔々、昭和の時代に流れたオーディオブランド「Technics」(現パナソニック、当時は松下電器産業、今ではブランドも復活)のCMで「ボクはー、ちっちゃいのが好きー!」と言っていたのは、体の大きな大きな小林亜星氏だった。
そして、昭和〜平成〜令和と生きてきた“気は小さくて体でかい”私も小さなデバイスが好きだ。しかし、小さければ何でもいい、というわけではない。小さいけれど、QWERTY“物理”キーボードが付いていないデバイスは存在意義を認めない、という過激思想の持ち主だ。小さければ小さいほど、ディスプレイに表示するソフトウェアキーを“たぷたぷたぷたぷ”打って文章なんか入力できるかー! と1人思っていたりもする。
それ故に、これまで使って「これはいいハンディーデバイスだ」と思えたのは、わずかに東芝(現Dynabook)の「Libretto 50CT」(米国販売のASCII配列キーボードモデル)にHTCの「X02HT」、そしてソニーの「Xperia mini pro」ぐらいだ。タッチパネルだけのスマートフォン〜? そんなもの使い物になるかー!(これもある意味デジタルデバイドだが)とひそかにつぶやいていたりもする。
そんな、時代の動向を憂える私の目の前に、超小型PCの「GPD Pocket 2」と「GPD Micro PC」がある。どちらも中国にあるPCベンダーのShenzhen GPD Technologyが、クラウドファンディングサイト「Indiegogo」で資金を調達して実現した超小型PCだ。GPDが企画した超小型PCはクラウドファンディングで開発と生産の資金を調達しているが、どれもが好評で日本での代理店販売も行われており、PC USERでも上記のように記事を掲載済みだ。
一足先にシリアルポートを備えたGPD Micro PCを取り上げたが、今回はGPD Pocket 2について細かく見ていきたい。
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