第10世代Coreの超小型PC「OneMix3 Pro」をねちっこく触ってみた8.4型2560×1600ピクセルとちょっと大きい(1/4 ページ)

» 2019年12月24日 06時01分 公開

 「OneMix3 Pro」は、超小型PC「OneMix」シリーズを開発する中国のOne-Notebook Technologyの最新モデルだ。既報の通り、11月21日に日本市場出荷を発表し、12月14日から順次出荷を始めている。

 価格は税別12万8000円で、直販のOne-Notebookストアやヨドバシ・ドット・コム、ビックカメラ.com、Amazon.co.jpといったWebサイトで扱う。11月21日には日本国内の販売代理店となるテックワンが発表会を開催し、製品の特徴やスペックを明らかにした。

OneMix3 Pro 5月に記事を掲載した「OneMix3」から処理能力が向上した「OneMix3 Pro」

 本記事では、4コア8スレッドで動作する実機を使って測定した処理能力や、ディスプレイの視認性、キーボードとポインティングデバイスの使い勝手を中心に、7型ディスプレイの「OneMix2S」や、8型とほぼ同じサイズのディスプレイを搭載する「MiniBook」、そして、同じ8.4型ディスプレイを搭載する「OneMix3」と比較しつつ、OneMix3 Proの“存在意義”を考察する。

OneMix3 Pro 評価に用いたのはブラックモデルで、他に赤いKoi Editionを用意する

 同じ8.4型ディスプレイを搭載する従来モデルの「OneMix3」については、PC USERでも既に5月にこちらの記事で外観と本体のインタフェース、そして、キーボードレイアウトを解説している。

 約204(幅)×129(奥行き)×14.9(厚さ)mmというOneMix3 Proのボディーサイズは、OneMix3と共通で、8.4型のディスプレイサイズと2560×1600ピクセル(358ppi)の画面解像度も同様だ。本体の重さは約659gで、これはSurface Go本体の約522gより重いが、Surface Pro 7の約775gよりは軽い。

OneMix3 Pro 前面にインタフェースはなく、すっきりとしている
OneMix3 Pro 背面には排気用のスリットがある
OneMix3 Pro 右側面にはMicro HDMI出力とヘッドフォン兼マイク端子のみ用意する
OneMix3 Pro 左側面にはMicro SDカードスロットとUSB 3.1(Type-C、PD 2.0対応)、USB 3.0(Type-A)を備える
OneMix3 Pro 底面には吸気用のスリットを設けている

 OneMix3 Proは、ディスプレイを360度開くとタブレットのように使える2in1 PCでもあるが、本体の厚さが14.9mmと薄いこともあってタブレットとしても使いやすい。

 なお、OneMix2Sと比べると本体の厚さは17mmから薄くなったものの、重量は約515gから重くなっている。ただ、実際にタブレットスタイルで持ってみると、約2.1mmながら薄くなったことで本体が持ちやすくなり、使い勝手はよくなったように感じた。

 一方で、2048段階の筆圧検知に対応したスタイラスペンを収納するスペースはOneMix3 Proでも用意されていない(スタイラスペンは別売で税別2800円)。

OneMix3 Pro ディスプレイは180度開く
OneMix3 Pro 競合他社のような「テントモード」での利用も可能だ
OneMix3 Pro 360度開くとタブレットとしても使える

 続いては、テックワンから国内で発売される日本語キーボードを細かく見ていく。

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