2020年を目前に控え、これまでは「超小型PCは7型ディスプレイが主流」という印象だったが、QWERTYキーボードを採用したデバイスとして、その使い勝手を重視するならば、8型級のディスプレイを搭載してでもキーピッチを広げた方がいい結果となるのはOneMix3 Proでも確認できた。着実に、超小型PCの選択肢が広がっている。
ただ一方で、処理能力を上げるためにTDPの高いCPUを搭載すると、発生する音の大きさも表面温度も高くなってしまうのが現状だ。特に風切り音の大きさは使うところを選んでしまうことになるので「どこでも気軽に使える超小型PC」のメリットをスポイルしてしまう。
キーボードの使い勝手、特にタイプをしているときの快適度はOneMix2Sと比べて明らかに改善しているが、それだけに「−」キー(そしてできることなら「[{」「]}」キーも)の配置が気になってしまう。
13.3型ディスプレイを搭載するモバイルPCと同程度の処理能力を必要としていて、文章入力はそれほど重視していないなら、超小型PCのOneMix3 Proはいいデバイスになるはずだ。「超小型PCでいつでもどこでもアイデアを書き留めたい」「文章を書きつづりたい」というユーザーは、じっくりと検討してから購入するか否かを決断するのがいいのかもしれない。
なお、原稿執筆時でOneMix3 ProのOne-Notebookストア価格は税別11万6999円だった。一部の量販店店頭で実機が展示されているので、気になる人はぜひ実機を手にしてほしい。
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