「現実的な最上位」――Core i9-10940Xが2019年滑り込みデビュー古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)

» 2019年12月28日 15時00分 公開
[古田雄介ITmedia]

 12月27日11時、IntelからCore-Xシリーズに属する新CPUとして14コア28スレッドの「Core i9-10940X」が売り出された。価格は10万8000円(税込み、以下同)。11月末に登場したシリーズ最上位の「Core i9-10980XE」(18コア26スレッド、14万円弱)の1つ下のラインアップとなる。

Core i9-10940X Intel「Core i9-10940X」

むしろ3900Xがあまり気味――年末ぎりぎりのハイエンドCPU事情

 発売日の夕方には、複数のショップが売り切れの札を貼っていたが、コアなユーザーによる取り合いのような熱気はあまりない様子だ。パソコンSHOPアークは「お昼くらいに、『あ、在庫あるんですね。なら……』という感じで買われていきました。『10980XEがないなら1つ下を』という需要をちょうど満たすくらいの供給量なのかもしれませんね。過不足がない感じです」と売り切れた様子を語る。

パソコンSHOPアーク パソコンSHOPアークのCore X価格表

 11月末に登場したハイエンドCPUのうち、10980XEを除く顔ぶれは年末にかけてじわじわと買いやすくなっている。特に需要が大きい「Ryzen 9 3950X」も各ショップでスポット入荷する頻度と数量が増しているようで、取材日の時点では「潤沢といっていい数がありますね」(パソコン工房 秋葉原BUYMORE店)といったコメントも聞かれるようになった。

 あるショップは「3950Xがスポット入荷する期待が現実的なレベルで高まったことで、逆に3900Xにダブつき感が出てしまっているくらいです。まあ、年末年始に3950Xの在庫がずっとあるとは限らないので、いずれ3900Xも盛り上がるかなと思いますけど」と気楽な様子で語る。ただ、売り切れとなっているショップも多く、安定はしていない。

 いずれにしろ、主力となるラインのCPUが潤沢化したことで安堵(あんど)するコメントが多かったのが印象的だった。別のショップは「1年前はIntelがこの位置だったから冷や冷やでしたけどね。Intelはいまだ潤沢とはいえない状況ですけど」とシニカルに笑っていた。

パソコン工房 パソコン工房 秋葉原BUYMORE店の3950X用POP
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月19日 更新
  1. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  2. ノートPCに外付けキーボードを“載せて”使える「タイプスティックス/打ち箸」に新色 (2024年04月18日)
  3. さらなる高速化を実現! PCI Express 5.0接続SSDの新モデル「Crucial T705」を試して分かったこと (2024年04月18日)
  4. ついに8K対応した「Insta360 X4」の画質をX3と1インチ360度版で比較 今買うべき全天球カメラだと確信した (2024年04月16日)
  5. SwitchBotのミニプラグに不具合 「断続的にオン/オフを繰り返す、異音」などで該当製品の交換を呼びかけ (2024年04月17日)
  6. アイロボットが4万円切りの「水拭き対応ロボット掃除機」を投入 “一家に1台”を目指す (2024年04月17日)
  7. 「JBL GO 4」でBluetoothスピーカーデビュー! 累計出荷台数5700万台を突破した人気製品の最新モデルを試す (2024年04月17日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. 無線LANルーター「Aterm」シリーズの一部に複数の脆弱性 設定変更や買い替えをアナウンス (2024年04月11日)
  10. NVIDIA、Ampereアーキテクチャを採用したシングルスロット設計のデスクトップ向けGPU「NVIDIA RTX A400/A1000」を発表 (2024年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー