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マシンスペックよりも4画面が大事――ライター古田雄介氏の場合シリーズ「私とテレワーク」(2/3 ページ)

» 2020年05月14日 12時00分 公開
[古田雄介ITmedia]

ディスプレイは机にして壁である

 筆者は10年以上前から4画面のマルチディスプレイ環境を構築している。フルHD液晶3枚と4K液晶1枚の“7K”構成だ(4K液晶導入のいきさつは「フルHDの4画面環境を1枚だけ4Kに替えて分かったこと」を見てほしい)。画面サイズでいうと、24.1型×3と21.5型×1となる。

自宅でテレワーク 筆者が普段見ている景色(イメージ)。視界のほとんどがディスプレイだ

 30型を超える4Kディスプレイが現実的な価格で買えるようになっている今、なぜこのサイズでの4枚構成を重視するかというと、ちょうどいい高さの「壁」になるからだ。

 デスクトップの広さは、PC作業における机の広さに例えられることがある。広々とした机なら、いろいろなアプリケーションやファイルを開いたままにしても重ねずにおけるし、タスクトレイや付箋紙アプリの配置の自由度も上がる。

 だから、使いこなせる範囲でできるかぎり広いにこしたことはない。軽めの作業でも、複数のWebページを開くのに便利だし、マルチディスプレイなら写真を全画面表示にした上で、別のディスプレイで別の作業をするといったこともやりやすい。個人的には4Kから8Kくらいまでは持て余さずに使える感覚がある。

自宅でテレワーク 筆者の場合、左上をWebブラウザや動画鑑賞用、右上を付箋紙アプリとメーラー用、右下をToDo管理やExcel表示用、左下を執筆のメインとして汎用(はんよう)的に使っている

 一方で、現実の机から見ると液晶ディスプレイは垂直に固定されている。その先の世界と隔絶させて、作業に集中する空間を作り出す“壁”となるわけだ。

 しかし、液晶ディスプレイが1枚だけだと視界の占有率が高まらずに壁としての効果が薄くなってしまう。キーボードとディスプレイが離れているデスクトップPCは、ノートPCと比べて眼とディスプレイの物理的な距離が遠いので、余計にそう感じる。

 向こうの景色が視界に入るのは構わないが、窓や隙間から見えるサブの景色であってほしい。そのためには視界の8割をデスクトップの世界で埋めたい。そうすることで作業に没入できるし、今いる場所が自分専用の空間だと肌で感じられる。

 それを実現するには、どうしても壁の高さが求められる。ディスプレイの上にディスプレイがあり、ディスプレイという壁に包まれているくらいの物理的な広さがほしい。

自宅でテレワーク 右上の21.5型液晶ディスプレイの周辺から見える景色は「向こう側」と認識している
自宅でテレワーク 上に固定した液晶ディスプレイはお辞儀の角度で前のめりに固定

 そう、机の上方にこそ、未開のフロンティアがあるのだ。

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