最後に、ノートPCの利用で気になる発熱について述べておこう。
温度の測定は「HWiNFO64」を使い、先ほどのFFXVベンチを走らせている間に、CPUとGPUの温度を測定した。参考までにCPUの使用率もグラフの中に織り込んだ。その結果が下の画像だ。オレンジがCPU、青がGPUの温度で、黄色はCPU使用率を示している。
結果としてCPUの温度は100度近くになるが、Max-Q Designの効果があるのか、GPUの温度は80度で保たれている。CPU温度だが、ベンチマークテストが終わって負荷がなくなると急激に温度が下がっており、冷却効率はかなりよいと思われる。なお、CPU温度が90度〜100度あたりを行き来しているため、サーマルスロットリングが起きているかとも思えたのだが、HWiNFO64のデータ上では「No」だった。CPU使用率も100%になることはなかったので、動作的には余裕がある状態だ。
この時の本体はどうなっていたかというと、パームレスト部とキートップにはそれほど熱が伝わっていなかったが、中央にあるインジケーター付近はヒートシンクもあるためかかなりの熱を持っていて、とても素手で触っていられる状態ではなかった。ROG Zephyrus G14は本体左右側面と背面で排気をするが、本体を開くと背面側に液晶ディスプレイのヒンジが潜り込む構造なので、背面からの排気は液晶ディスプレイ下部に直撃していて、こちらも熱を持った状態だった。
これまで見てきたように、ROG Zephyrus G14はパワフルな用途で使えるゲーミングPCで、発売は5月29日以降、順次となっている。最新鋭のCPUであるRyzen 4000シリーズは評判通りの性能を発揮しており、ゲーミングノートPCとしてフルに活用することができる。インテルCPUの対抗馬として、これからも市場を盛り上げてもらいたいものだ。
新ROGシリーズのラインアップも豊富で、どれを選んだらよいのか迷うところだが、筆者としてはリフレッシュレート120Hzの液晶パネルを持つフルHDモデルを選んだ方が、いろいろなゲームタイトルを満喫できると感じた。また、同社の製品保証サービス「ASUSのあんしん保証」対象モデルでもあるので、購入したら忘れずに登録を行いたい。
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