恐るべき「Ryzen 9 4900HS」のポテンシャル ASUS「ROG ZEPHYRUS G14(GA401I)」を試す(1/4 ページ)

» 2020年05月07日 12時00分 公開
[マルオマサトITmedia]

 2019年後半から、AMDの「Ryzen Mobileプロセッサ」を搭載するノートPCのラインアップが充実してきている。

 先日、Ryzen Mobileプロセッサの本命ともいえる「Ryzen Mobile 4000シリーズ」(開発コード名:Renoir)がついに発表された。Intelを圧倒する原動力となった、デスクトップ向け第3世代Ryzenプロセッサと同じ「Zen 2」アーキテクチャがもたらす高い性能はもちろんだが、Ryzen Mobile 4000シリーズではチップセット部分も7nm化されたことにより、省電力性でも大いに期待できる。

 今回は、ASUSのゲーミングノートPC「ROG ZEPHYRUS G14(GA401I)」(を通してRyzen Mobile 4000シリーズにおける最上位プロセッサの1つ「Ryzen 9 4900HS」の実力をチェックしていく。

構造図 Ryzen Mobile 4000シリーズの構造概略図。最大8コアのCPU、VegaベースのGPUにメモリコントローラ、USB/PCI Expressインタフェースなどを統合している
ROG ZEPHYRUS G14(GA401I) この記事でレビューしていく「ROG ZEPHYRUS G14(GA401I)」。厚さ17.9mm、公称重量約1.6kgのウルトラスリムゲーミングノートPCで、外部GPUとしてNVIDIAの「GeForce RTX 2060 with Max-Q Design」も搭載している。日本での発売は未定で、今回のレビューは米国英語キーボードを搭載したサンプル機を利用した
仕様書 ROG ZEPHYRUS G14(GA401I)の主な仕様。あくまで評価機の内容である

薄型ボディーに「8コアCPU」と「GeForce RTX 2060 Max-Q」

 Ryzen 9 4900HSのCPU部分は8コア16スレッド構成で、動作クロック(周波数)は定格で3GHz、最大で4.3GHzとなっている。現行のノートPC向けCPUとしてはトップクラスのパワフルな仕様でありながら、TDP(熱設計電力)は35Wと、Intelの高性能ノートPC向けCPU(Hプロセッサ)の45Wを下回る。

 Ryzen Mobile 4000シリーズにはVegaアーキテクチャのGPUを統合しており、Ryzen 9 4900HSも例外ではない。しかし、今回レビューするROG ZEPHYRUS G14では、外部GPUとしてNVIDIAの「GeForce RTX 2060 with Max-Q Design」(グラフィックスメモリ6GB)も搭載している。標準設定では、Webブラウザやオフィスアプリといった普段使いは内蔵GPU、3DゲームなどGPUに負荷がかかる処理を検知するとNVIDIAのGPU、と自動で切り替わるようになっている。もちろん、手動でどちらのGPUを使うか設定することも可能だ。

CPU-Z Ryzen 9 4900HSのCPU部分は8コア16スレッドで3G〜4.3GHzで稼働するパワフルな仕様。それでありながら、TDPは35Wに抑えられている
GPU-Z 外部GPUとしてGeForce RTX 2060 with Max-Q Design(左)を搭載。APUに内蔵されたVegaアーキテクチャの「AMD Radeon Graphics」(右)も利用できる
ドライバー 外部GPUと内蔵GPUは、NVIDIAのグラフィックスドライバーによって自動的に使い分けられる。ただし、同社のユーティリティーソフトウェアでどちらを使うか明示的に指定することも可能だ

 今回試用したROG ZEPHYRUS G14には、Intel製のSSD「Intel 660p」が搭載されていた。QLC NANDフラッシュメモリを用いたコストパフォーマンス重視のモデルだ。

 読み書きの速度はハイエンドなSSDと比べると遅いが、Serial ATA接続のものと比べれば数倍は出る。

CDI 評価機のSSDは、Intelの「Intel 660p」の1TBモデル。同社のSSDとしてはエントリークラスの製品となる
CDM Intel 660p(1TB)を「CrystalDiskMark 7.0.0」で速度計測。ハイエンドなNVMe SSDと比べると読み書き速度は劣るが、Serial ATA接続のSSDと比べると十分に高速だ
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