ここからは、ベンチマークテストやゲームをプレイした際のフレームレートの変化を見つつ、本製品の性能を確かめていく。
一般的なベンチマークテスト(PCMark 10や3DMarkなど)は以前の記事を参照していただくとして、今回はゲーム回りに特化した形でチェックする。
まずテストしたのは「ファイナルファンタジーXV」の公式ベンチマークテストである「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(以下、FFXVベンチ)だ。比較対象として、筆者が所有しているゲーミングノートPCを採用した。比較PCのスペックは以下の通りだ。
テストPCの主なスペック | ||
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製品名 | ROG Zephyrus G14 | 比較用ゲーミングPC |
CPU | Ryzen 9 4900HS | Core i7-9750H |
コア/スレッド数 | 8コア16スレッド | 6コア12スレッド |
動作クロック | 3.0GHz〜4.3GHz | 2.6GHz〜4.5GHz |
メモリ | 16GB | 16GB |
GPU | GeForce RTX 2060 with Max-Q | GeForce RTX 2060 |
ストレージ | 1TB(M.2 NVMe SSD) | 512GB(M.2 NVMe SSD) |
結果を見ていただくと分かるように、実力としてはほぼ変わらない。ただしROG Zephyrus G14のGPUがGeForce RTX 2060 Max-Q Designである分(APUに内蔵されたVegaアーキテクチャの「AMD Radeon Graphics」も利用可能)、動作クロックを抑えることで消費電力を低くしているため、どうしても性能差が低い方に出てしまう。つまり結果的にはGPUの性能低下をCPUが持ち上げている状態だと言える。そのような条件下でも前世代のCore i7-9750Hと同等かそれ以上の性能を出していると考えれば納得がいく。
同じく「FFXVベンチ」でフレームレートの推移を測定した。WQHDではさすがに動作が重いのか、標準品質でも平均55fpsで、快適にゲームがプレイできる60fpsを下回った。ただし、先ほどのベンチマークテスト結果ではWQHD/高品質でも「やや快適」という評価なので、全くプレイできないというわけではないだろう。高解像度でも「快適」なプレイを実現するなら、解像度はフルHDにしておくことをお勧めする。
なお、前回のレビューでフルHDモデルのバッテリー稼働時間は「Modern Office Battery Life」で10時間21分だったが、本製品でゲーム環境におけるバッテリーテスト「Gaming」では1時間25分だった。バッテリー駆動でフルパフォーマンスを常時必要とするシーンは少ないだろうが、非常用としては十分な動作時間だろう。
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