画面上部にはタスクバーがあり、時刻を挟んで左右にアイコンが並ぶ。左側にはホーム、バックグラウンドタスクの表示、E Inkのリフレッシュ、microSDカードのステータス表示といった機能が、右側にはWi-Fiのステータスやフロントライトの調整、設定画面へのリンク、バッテリー残量のアイコンが表示される。
このうち、利用頻度が高いのはフロントライトだろう。E Ink読書端末には搭載例の多い、時間帯ごとに色温度を変更するスケジュール機能こそ持たないが、コントラストとシャープの調整が行えるなど多機能だ。ちなみにLEDは15個(白8+黄7)搭載されているようで、各社E Ink読書端末の上位機種並みに多い。
本製品で特筆すべきなのは、E Ink端末としては動作速度が恐ろしく速いことだ。一般的に、E Ink端末の動作速度は「タップしてから反応するまでのレスポンス」と「画面の書き換えに要する速度」の2つに分けられるが、本製品はどちらも高速で、操作をしていてもストレスがたまらない。
ちなみにストレージ容量は32GBで、今回の評価機は4.04GBが使用済みの状態だった。microSDカードが使えるので、足りなければそちらを活用する形になるだろう。
続いて基本機能の構成について見ていこう。ホーム画面は、上部に「Notes」「Documents」「Calender」「Tools」という4つの大きなアイコンが並び、それらをタップすると画面中段以下にそれらの内容が表示される。
「ノート」はその名の通り、手書きのノートを取るための画面で、付属のデジタルペンを使うことが前提だ。けい線や方眼などのフォーマットは用意されたものから選べるだけでなく、自前での追加にも対応する。ソフトウェアキーボードからのテキスト入力も可能だが実用的ではなく、基本的に手書き専用と考えた方がいいだろう。
「ドキュメント」はPDFビューアに相当する機能だが、初期状態でインストールされておらず、取扱説明書のPDFを開こうとタップすると、アプリ「PDF Reader」をインストールするか尋ねられる。ライセンスの関係かもしれないが、他の選択肢があるわけでもなく、ユーザーに手間を掛けさせるのはやや疑問だ。ビューアとしての使い勝手は、次回詳しく検証する。
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