本製品の大きな特徴に、メカニカルスイッチのキーボード採用が挙げられる。一般的なメンブレンスイッチとは異なり、メカニカルキーボードはキーの押下でスプリングを含む機械部品が動作してスイッチが入るため、より安定感があり、押下してから一定のタイミングでスイッチが入る。本製品はフィーリングにもこだわり、押下圧は60g(+20g/-10g)に調整されているという。
実際にタイピングしてみると、いかにもメカニカルというカチャカチャした音ではなく、比較的落ち着いたタイプ音だ。メカニカルならではのしっかりした安定感がありながら、それほど力を入れなくてもすっとスイッチが入り、とても良好な入力感になっている。
「Nキーロールオーバー」として、全キーの同時押しに対応しているのも見逃せない。コマンドを高速に入力する格闘ゲームなどもストレスなくプレイできるだろう。
なお、キーストロークは約2mm、キーピッチは約18.8mmとほぼフルサイズを確保している。通常4列のテンキーを3列にして収めている他、数字キー以外は変則的な配置となっており、慣れるまではミスタイプを誘いそうだ。
RGB LEDバックライトによる、派手なイルミネーションも見どころだ。キートップの文字を透過して鮮やかに光るため、こうしたエフェクトが好きな人にはたまらないだろう。前面に配置された「LEDライトバー」も印象的だ。
カラーや発光の仕方は、プリインストールされている「Control Centerユーティリティ」で色や光り方を変更可能だ。
Control Centerユーティリティでは、システムの動作モードも調整できる。デフォルトでは静音性とのバランスをとった「エンターテイメント」だが、「パフォーマンス」モードでは電力リミットを開放しつつ冷却を強化し、より高い性能を引き出す。この切り替えを行うためのワンタッチボタンが、電源ボタンの脇に用意されている。
また、ファンを常時フル回転させる「ターボモード」も選べる。こちらはControl Center上で操作するしかないが、最高のパフォーマンスを引き出したいとき、室温が暑いときなど、システムの温度をできるだけ上げたくないときには便利に使える。
それでは、ベンチマークテストを使って本製品のパフォーマンスをチェックしよう。
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