実売約70万円、新たな2画面PCの可能性を広げるASUS「ROG Zephyrus Duo 15」で8コアの性能を確かめるゲーミングPCの道(3/5 ページ)

» 2020年08月20日 11時11分 公開
[マルオマサトITmedia]

メイン画面は高精細かつ広色域、G-Syncにも対応

 メインディスプレイのサイズは15.6型で、画面解像度は3840×2160ピクセル(4K UHD)に対応する。IPS相当の「IPSレベル」パネルを採用しており、印刷業界の標準であるAdobe RGB100%をカバーする広色域を確保している。

 また、3Dグラフィックスの描画時にディスプレイのリフレッシュタイミングをフレームレートに合わせる「NVIDIA G-Sync」にも対応済みだ。描画のフレームレートが60fpsに満たない場合でも、スタッタリング(カクつき)やティアリング(描画のズレ)のないスムーズな描画をできるのがメリットとなる。

 本製品は、「ROG ScreenPad Plus」と呼ばれるサブディスプレイも搭載しており、サイズは14型で画面解像度は3940×1100ピクセルだ。インターネットコンテンツの標準であるsRGB100%の色域に対応する。こちらはタッチ操作に対応しており、指で直接触れての操作も可能だ。パネル種類は非公開だが、視野角は広くなく、角度を変えると少しくすんだように見える。

 なお、2画面ともに表面はノングレア仕様だ。外光や照明の映り込みが少なく、長時間利用しても目が疲れにくい。

ROG Zephyrus Duo 15 メインの15.6型液晶ディスプレイは3840×2160ピクセル表示に対応。ノングレア仕様でIPS相当、Adobe RGB100%の広色域を持ち、G-Syncにも対応している
ROG Zephyrus Duo 15 セカンドディスプレイは14型で3840×1100ピクセル表示となる。こちらも高精細な表示だ。ノングレアでsRGB100%の色域を備えるだけでなく、タッチ操作もサポートしている
ROG Zephyrus Duo 15 エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」の測定結果(メイン画面)。輝度は390カンデラで、十分な明るさを持つことが分かる
ROG Zephyrus Duo 15 メイン画面について、エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」で作成したICCプロファイルを基にPhonon氏制作の色度図作成ツール「Color AC」で色域を比較した。実戦で示した本製品の色域は、グレーの点線で示したsRGBを大きく上回り、AdobeRGB(赤の点線)とほぼ一致する
ROG Zephyrus Duo 15 エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」の測定結果(セカンド画面)。輝度は374カンデラだった
ROG Zephyrus Duo 15 セカンド画面の色域比較(色度図をColor ACで作成)。実戦で示した本製品の色域は、グレーの点線で示したsRGBとほぼ一致する

セカンドディスプレイは3分割しての利用が可能

 2つのディスプレイは、Windows 10上からは通常のデュアルディスプレイと同様に認識されている。

 ただしウインドウの表示操作にひと工夫あり、アプリのウインドウをドラッグするとガイドアイコンがオンスクリーンで表示され、拡張ウインドウ表示(2画面にまたがってウインドウを表示する)のオン/オフ、ウインドウの上下画面入れ替え、ウインドウのセカンド画面への固定をその場で選択できるようになっている。

 また、セカンド画面専用のミニアプリとして、ランチャーやテンキーなどが用意されている。セカンド画面の領域を3分割し、それぞれ別のウインドウやアプリを置いておくことが可能だ。

ROG Zephyrus Duo 15 2画面にまたがってウインドウを表示させたところ。縦に長い文書やWebページを一覧表示したり、画面キャプチャを撮りたいときには便利だ
ROG Zephyrus Duo 15 セカンド画面専用のミニアプリとしてランチャーやテンキーなどがある。セカンド画面の領域は2分割、または3分割してそれぞれ別のウインドウやアプリを置いておくことができる
ROG Zephyrus Duo 15 Lightroom Classic CCでの活用例。セカンド画面にライブラリーを表示させた。メイン画面でフィルムストリップをオフにすることができ、編集画面をより大きく使える
ROG Zephyrus Duo 15 こちらはゲーム配信での活用例。メイン画面でゲーム、セカンド画面に配信ソフトとWebブラウザの画面を表示させている。チャットのコメント確認も別デバイスを使わずにできるので便利だろう

 では、ベンチマークテストで本製品の実力をチェックしよう。

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