動作音については、Turboモードでは少しの負荷でもはっきりとファンの風切り音がして高負荷をかけるとさらに大きくなる。爆音とまでにはならないものの、全体にノイジーな印象は否めない。
一方、Performanceモードにするとかなり印象が変わる。低負荷時はノイズがほとんど気にならなくなり、高負荷状態でもそれなりに大きくはなるという程度で済む。公称の最大動作音はTurboが46dBであるのに対し、Performanceは43dBとなっているが、数字以上の差があるように感じた。
ただ、Performanceモードではそのぶん少し性能は犠牲になる。CINEBENCH R20のCPUスコアは5%程度の差なのでCPU性能はさほどでもないのだが、GPU負荷が高いほど影響はあるようで、3DMark/FireStrike Ultraや3DMark/Port Royalでは約18%とかなりはっきりした差がついている。
Performanceモードでも十分な性能があるので、ゲーム以外であればPerformanceモードで利用した方が快適に使えそうではある。プレイしたいタイトルで性能に十分な余裕があるならば、ゲームでもPerformanceモードで使うという手も十分あるだろう。
販売価格は税込み70万円前後とさすがに高価だが、ノートPCとして最高クラスのハイスペックと広色域の4Kディスプレイを含めた2画面ディスプレイ、所有欲を刺激するボディーデザインなど、他製品にはない魅力にあふれている。その付加価値を考慮すれば納得できる価格だろう。
本製品は、ASUSTeKが2020年春から実施している「ASUSのあんしん保証」の対象だ。購入後30日以内にMyASUSでユーザー登録すれば無料で加入でき、1年間の保証期間中、不慮の事故だけでなく、故意や天災など、いかなる理由で故障したとしても、修理費用の20%の負担で修理できる。
例えば、ストレージを別のSSDに交換しようとして失敗したというような故障でも対象となるそうだ。この手厚い内容の保証に無料で加入できるのは、同社の製品を選ぶ理由の1つになるだろう。
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