実売約70万円、新たな2画面PCの可能性を広げるASUS「ROG Zephyrus Duo 15」で8コアの性能を確かめるゲーミングPCの道(1/5 ページ)

» 2020年08月20日 11時11分 公開
[マルオマサトITmedia]

 ASUS JAPANの「ROG Zephyrus Duo 15」(GX550LXS)は、同社のハイエンドゲーミングブランド「ROG」シリーズから新たに登場した2画面の薄型ゲーミングノートPCだ。

 ROGは「ゲームで勝つためのPC」をうたうだけあって、第10世代のCore i9にGeForce RTX 2080 SUPER Max-Q、SSD RAIDといったハイスペックなパーツを、スリムなボディーに詰め込んで高度なゲーミング体験ができる高い性能と優れた機能を両立した内容となっている。テンションを上げる演出と、パフォーマンスおよび薄型ボディーを兼ね備えた独自の機構にも注目だ。

 実売価格は税込み70万円前後と圧倒的だが、モンスターPCの性能や使い勝手を検証した。

ROG Zephyrus Duo 15 「ROG Zephyrus Duo 15」(GX550LXS)は、スリムなボディーに第10世代Core i9のCPU、NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER Max-QのGPU、そしてSSD RAIDといった最速クラスのハイスペックを備える

スポーツカーを連想させるボディー

 高級なスポーツカーを連想するボディーも印象的だ。シャープなラインで構成されたフォルムは、ROGロゴを中心に個性を感じさせつつも主張しすぎない落ち着いた雰囲気に仕上がっている。

 サンドブラストで質感高い天面はサラサラとした手触りで、指紋なども付きにくい。側面にグルーブ(溝)を入れつつ、エッジをキラキラと光るダイヤモンドカットするなど、細かい部分まで意匠のこだわりが感じられる。

 具体的なボディーサイズは、約360(幅)×268(奥行き)×20.9〜23.0(厚さ)mmとスリムなスタイルだ。一方、重量は約2.5kgと重めだが、表面の剛性が高いだけでなく、中身がみっしりと詰まった石材のような重厚な高級感がある。

ROG Zephyrus Duo 15 天面部分は個性を感じさせつつも、落ち着いた雰囲気だ。サンドブラスト加工されており、サラサラとした手触りで指紋も付きにくい。シンボル部分はミラー加工、エッジはダイヤモンドカットで仕上げられている
ROG Zephyrus Duo 15 底面の6箇所に配置されたゴム足でボディーを支える。背面側は足の背が高くなっており、設置した際にボディー下にエアフロー用のスペースを確保するようになっている
ROG Zephyrus Duo 15 ACアダプターは出力が240W仕様だ。厚さは実測で約25mmと比較的スリムだが、サイズは約76(幅)×165(奥行き)mmと大きい

ノートPC最高峰のCPUとGPU、SSD RAIDを内蔵

 CPUは、Core i9-10980HKを備える。ノートPC向けの第10世代Coreプロセッサの中でも最上位となる8コア16スレッドのCPUで、最大5.3GHzで動作する。

 また、ゲーミング体験を大きく左右するグラフィックス機能には、CPU内蔵GPUコアとは別に、NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER Max-Qを搭載。NVIDIAのGeForce RTXシリーズの中でもハイエンドクラスのGPUで、現行のほとんどのゲームタイトルを高画質で快適にプレイできる。

 ハードウェアレイトレーシングに対するRTコア、AI処理用のTensorコアも統合しており、リアルタイムレイトレーシングやDLSS(Deep Learning Super-Sampling)といった新世代の高画質技術も利用可能だ。

 なお、末尾の「Max-Q」は、電力効率を最適化した「Max-Q Design」のGPUであることを示しており、最大性能では通常版よりも多少見劣りするものの、薄型ボディーと高い性能を両立しやすい仕様となっている。

ROG Zephyrus Duo 15 CPUにはCore i9-10980HKを搭載。高性能ノートPC向けのHシリーズで現行最上位に位置するCPUだ。8コア16スレッドで2.4GHz〜5.3GHzで動作する
ROG Zephyrus Duo 15 電力設定のパラメーターをHWiNFO 64で表示した。PL1は90W、PL2は150Wと、デスクトップPC並みの数値が設定されている
ROG Zephyrus Duo 15 ディスクリートGPUとして、ノートPC向けGPUの最高峰であるNVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER Max-Qを内蔵する

 続いて、本機ならではの豪勢なスペックや冷却機構をチェックしよう。

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