ASUS JAPANの「ROG Zephyrus Duo 15」(GX550LXS)は、同社のハイエンドゲーミングブランド「ROG」シリーズから新たに登場した2画面の薄型ゲーミングノートPCだ。
ROGは「ゲームで勝つためのPC」をうたうだけあって、第10世代のCore i9にGeForce RTX 2080 SUPER Max-Q、SSD RAIDといったハイスペックなパーツを、スリムなボディーに詰め込んで高度なゲーミング体験ができる高い性能と優れた機能を両立した内容となっている。テンションを上げる演出と、パフォーマンスおよび薄型ボディーを兼ね備えた独自の機構にも注目だ。
実売価格は税込み70万円前後と圧倒的だが、モンスターPCの性能や使い勝手を検証した。
高級なスポーツカーを連想するボディーも印象的だ。シャープなラインで構成されたフォルムは、ROGロゴを中心に個性を感じさせつつも主張しすぎない落ち着いた雰囲気に仕上がっている。
サンドブラストで質感高い天面はサラサラとした手触りで、指紋なども付きにくい。側面にグルーブ(溝)を入れつつ、エッジをキラキラと光るダイヤモンドカットするなど、細かい部分まで意匠のこだわりが感じられる。
具体的なボディーサイズは、約360(幅)×268(奥行き)×20.9〜23.0(厚さ)mmとスリムなスタイルだ。一方、重量は約2.5kgと重めだが、表面の剛性が高いだけでなく、中身がみっしりと詰まった石材のような重厚な高級感がある。
CPUは、Core i9-10980HKを備える。ノートPC向けの第10世代Coreプロセッサの中でも最上位となる8コア16スレッドのCPUで、最大5.3GHzで動作する。
また、ゲーミング体験を大きく左右するグラフィックス機能には、CPU内蔵GPUコアとは別に、NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER Max-Qを搭載。NVIDIAのGeForce RTXシリーズの中でもハイエンドクラスのGPUで、現行のほとんどのゲームタイトルを高画質で快適にプレイできる。
ハードウェアレイトレーシングに対するRTコア、AI処理用のTensorコアも統合しており、リアルタイムレイトレーシングやDLSS(Deep Learning Super-Sampling)といった新世代の高画質技術も利用可能だ。
なお、末尾の「Max-Q」は、電力効率を最適化した「Max-Q Design」のGPUであることを示しており、最大性能では通常版よりも多少見劣りするものの、薄型ボディーと高い性能を両立しやすい仕様となっている。
続いて、本機ならではの豪勢なスペックや冷却機構をチェックしよう。
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