もうひとつのAlexaは、新たに6月に「Paravi(パラビ)」をサポートした。Echo Showシリーズ上で「Paraviを開いて」と呼びかけると、Paraviを含めた複数の動画配信サービスのアイコンが画面上に表示されるので、その中からParaviを開き、アカウントとパスワードを入力する。前述のGoogle Homeとは異なり、Echo Show本体側で設定を完了できるのが大きな相違点だ。
とはいえ、直立したタッチスクリーン上でParaviのユーザー名とパスワードを入力していくのはかなり無理があり、操作ミスも起こりやすい。現実的には、スマホのAlexaアプリ上でParaviとの連携設定をあらかじめ完了させておき、その後にEcho Showに呼びかけて開いたほうがベターだろう。
使い勝手は、前述のGoogle Nest Hub×Netflixに比べると、さまざまなジャンルやお気に入りからコンテンツが選択できるなど、自由度の高さはある。ただし実際に使ってみると、最適化という点ではまだまだ改善の余地はある。
具体的には、プロ野球のライブ中継が新着順ではなく古い順、つまり2月のオープン戦が先頭に来る状態で表示され、最新の中継を見るためには一番下までスクロールしなくてはいけない点がそれだ。これはバラエティー番組などでも同様で、どうやらドラマのように、旧→新の順番で並べるものと決まっているようだ。
もっとも、タイトル一覧の画面で再生したいタイトルを番号で指定できたり、画面を上下にスクロールするのにスワイプ以外に音声も利用できたりと、スマートディスプレイの特性を考慮した使い勝手を実現しており、バランスは悪くない。この先にも期待できそうだ。
最後に、スマートディスプレイでの動画視聴についてまとめた。
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