コスパ優秀の15.6型モバイルディスプレイ「LD16W61」を試すモバイルディスプレイの道(2/3 ページ)

» 2020年10月06日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

独自構造のカバー兼一体型スタンドを採用

 本製品はカバーと一体になったスタンドが付属しており、組み立て方によって角度を2段階に調整できる。カバー兼一体型のスタンド自体は他社でもよくみられるが、本製品のそれは他社と構造が異なり、折り曲げ方はかなり複雑だ。曲げる方向を間違えてもそれっぽく組み上がるので、使い始めても慣れるまではしばらく戸惑う。

 角度を2段階に調整できると言っても、30度と36度というかなり微妙な違いで、例えば天井の蛍光灯が映り込むのを防ぐためにダイナミックに角度を変えるといったニーズには対応しづらい。利用環境によっては、別途タブレットスタンドなどを調達した方が良いかもしれない。

 ディスプレイ本体は、マグネットでカバー兼一体型スタンドに吸着しているわけではなく、スタンドのレール部に乗せているだけなので、それを忘れて場所を移動させようとすると、うっかり落下させるなどの事故を起こしかねない。この種のモバイルディスプレイや似た構造のタブレットに慣れている人は気を付けたい。

 その一方、このカバーが背面全体を覆う構造なのは秀逸だ。他社のカバー兼一体型スタンドは、段差のある背面の薄い部分だけがカバーで覆われ、厚みのある部分は露出したままということが多い。その点、本製品ならば、そのままバッグに入れられるため実用性が高い。

LD16W61 本体(左)とカバー兼一体型スタンド(右)。マグネットで留める構造だ
LD16W61 競合製品の場合、段差のある背面は本体の一部が露出することが多いが、本製品は全体を覆う構造なので持ち運び時も安心感がある
LD16W61 まずは画面側を覆っているカバーを開き、背面側へぐるりと回す
LD16W61 次に、カバー先端が背面中央を支えるように折り曲げる
LD16W61 続いて背面側カバーの上半分を重なるように折り返す。これでセット完了だ
LD16W61 この状態では、角度がやや上向きだ
LD16W61 もう1つ、背面側カバーの上半分を先に下へと折り、画面側カバーは二つ折りにして下に敷くというセット方法もある
LD16W61 こちらは角度がやや直立した状態になる。中央部分を凹ませることで、角度が固定されているのが分かる
LD16W61 スタンドは本体と吸着しておらず、単にレール部に載せているだけだ。例えるならば、イーゼルの上にキャンバスを載せている状態と言える

ポート類は左側面に集中、背面ボタンでメニューを操作

 前置きが長くなったが、実際にPCに接続してみよう。本製品はポート配置が独特で、2つのUSB Type-Cポート、HDMIポート、イヤフォンジャックは全て左側面に配置されている。一方の右側面にはポートもボタン類もないという徹底ぶりだ。

LD16W61 ポート類は全て左側面に集中している。写真はUSB Type-Cで接続している状態
LD16W61 電源オン時に点灯するLED以外、右側面には何もない
LD16W61 レノボの14.1型ノートPC「ThinkPad X1 Carbon(2019)」(左)に接続したところ。15.6型と大柄だがベゼルが細いこともありバランスは悪くない
LD16W61 斜め方向から見たところ。視野角が広く視認性は高い
LD16W61 背面から見たところ。ケーブルが左側面から出るため、ノートPCの右側にぴったり並べようとすると干渉しがちなのはマイナスだ
LD16W61 プレゼン利用などで向かい合わせて配置した状態

 最後に、メニュー画面をチェックしよう。

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