税抜き10万円切りの高コスパ2in1 PC「VivoBook Flip 14 TM420」を試す8コア8スレッドのRyzen 7 4700U搭載(2/4 ページ)

» 2020年11月20日 12時00分 公開
[マルオマサトITmedia]

テレワークやオンライン授業にも便利なインタフェース

 通信機能は、Wi-Fi 6対応の無線LAN、Bluetooth 5.0を標準で装備する。USB端子は、Type-CとType-A両方のUSB 3.2 Gen.2(10Gbps)とUSB 2.0端子を備える。また、ディスプレイ出力はHDMI端子があり、microSDメモリーカードスロットも備えている。

 画面の上には、Webカメラ(約92万画素)とアレイマイクを内蔵し、ビデオ会議やオンライン授業などを追加コストなしで利用できる。底面に内蔵しているステレオスピーカーの音圧も十分で、6畳くらいの部屋ならば音声も十分に聞きやすい。

 タッチパッドにはWindows Hello対応の指紋センサーが用意されており、一度指紋を登録しておけば、ロックされた状態から指でそっと触れるだけでログインできる。

VivoBook Flip 14 TM420 前面部に端子はなく、すっきりとしている。ボトム部が一部カットされており、トップカバーを開ける時に指がかかりやすくなっている
VivoBook Flip 14 TM420 背面部はフラットだ
VivoBook Flip 14 TM420 左側面に大きく排気口が開けられている。奥にUSB 2.0端子とセキュリティロック・スロットがある
VivoBook Flip 14 TM420 奥からDC入力(ACアダプター)、HDMI、USB 3.2 Gen.2、USB 3.2 Gen.2(Type-C)、ヘッドフォン/マイク兼用の各端子が並ぶ。microSDメモリーカードスロット(SDXC対応)や電源ボタンも用意されている
VivoBook Flip 14 TM420 タッチパッドの右上部分に指紋センサーを備えている。一度指紋を登録しておけば、ロックされた状態から指でそっと触れるだけでログインできる

キーボード、液晶ディスプレイのクオリティーは?

 キーボードは、アイソレーションタイプの6段配列のキーボードを搭載する。蛍光イエローでハイライトされた大きなEnterキーが印象的だが、キーピッチは横幅が約19mmとゆったりとした配置だ。カーソルキーはやや小さめだが、他のキーとは間隔を空けて配置されているのでミスタイプの不安はない。

 キーストロークは約1.4mmで、高価な製品と比べるとタッチ感はやや頼りない印象があるが、おおむね打ちやすいキーボードといえる。

 14型の液晶ディスプレイは、1920×1080ピクセル表示に対応する。表面は光沢仕上げで、最大輝度もあまり高いとはいえず、照明の映り込みはやや気になった。「IPSレベル」のパネルということだが、評価機を見る限り視野角についてはIPS方式と同様に広く、斜めから見ても色味などの変化は最小限に抑えられている。

 エックスライトの「i1 Display Pro」を利用して計測したところ、色温度が6594K、輝度が238カンデラで、色域はsRGB面積比が63.6%(カバー率は62.9%)だった。最近の製品としては最大輝度が低めで、色域も狭い。このあたりは、コストダウンの影響が見られる部分だ。

 ASUSTeK独自の画質最適化機能の「Splendid」が導入済みで、自動で日常作業に最適な色温度に調整してくれるため、自分でキャリブレーションなどをしなくとも破綻のない色味でネットコンテンツなどは楽しめる。また、手動でのカスタマイズの他、より鮮やかにする「ビビッドモード」や眼精疲労の原因と言われているブルーライトをカットする「ブルーライト削減モード」なども利用することが可能だ。

VivoBook Flip 14 TM420 キーボードはゆったりとした配列で、Enterキーも大きく確保したキーボードを備える。キーピッチは横幅が約19mm、キーストロークは約1.4mmとなる
VivoBook Flip 14 TM420 液晶ディスプレイのサイズは14型で、画面解像度は1920×1080ピクセルで、表面は光沢仕上げで映り込みがやや気になる
VivoBook Flip 14 TM420 エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」による計測結果
VivoBook Flip 14 TM420 エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」を用いて作成したICCプロファイルを、Phonon氏制作の色度図作成ソフト「Color AC」で表示した。実線が本製品、点線がsRGBの色域だ。sRGB面積比63.6%、sRGBカバー率は62.9%だった
VivoBook Flip 14 TM420 「Splendid」の設定はMyASUSに用意されている

 次に、ベンチマークテストで本機の実力を見ていく。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月10日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  3. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  4. M4チップ登場! 初代iPad Proの10倍、前世代比でも最大4倍速くなったApple Silicon (2024年05月08日)
  5. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  8. iPad向け「Final Cut Pro 2」「Logic Pro 2」登場 ライブマルチカム対応「Final Cut Camera」アプリは無料公開 (2024年05月08日)
  9. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
  10. “NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート (2024年05月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー