税込み3万円台! お手軽Windows PC「ASUS E210MA」を相棒にして分かったこと(1/3 ページ)

» 2020年09月30日 12時00分 公開
[田中宏昌ITmedia]

 低価格のノートPCというと、最近ではドン・キホーテの14型ノートPC「MUGAストイックPC3」や、7型の超小型PC「NANOTE」が思い浮かぶ。いずれも税別1万9800円と激安だが、持ち運ぶという意味では前者は大柄だし、後者はまさにポケットサイズのモデルだが、キー入力などにクセがある。

 メインのPCは別にあり、もっと気軽に使い倒せるノートPCはないものだろうか。一昔前なら、Netbook(ネットブック)と呼ばれるモデルが各社から発売されていたが、どこかで妥協を強いられる場合が多く、定着しなかったいきさつがある。

 この2020年、何かいいものはないものかと思っていたときに登場したのがASUS JAPANの11.6型モバイルPC「E210MA」だ。2018年に発売された「E203MA」の後継モデルにあたるが、スペックの強化だけでなくデザイン面でも工夫が施されている。早速実機を見ていこう。

ASUS E210MA 重量が約1.08kgの11.6型モバイルPC「E210MA」

従来モデルを引き継ぎつつ、デザインを一新し機能もアップ

 E210MAは、180度開閉するディスプレイ、B5用紙を一回り大きくした程度の約279.1(幅)×191.2(奥行き)×16.9(厚さ)mmという小型ボディー、約1.08kgという持ち運べる重量といった従来モデルのよさを継承しつつ、デザインを含めて各所をブラッシュアップした製品だ。

 注目は、液晶ディスプレイ天面のデザインだ。中央にあるASUSのロゴをモチーフとして等間隔にユニークな模様を配置している。キーボードのEnterキーを明るい黄色で縁取ったカラーブロッキングが施される遊び心あふれるもので、家庭内の利用だけでなく大学や会社などでも違和感なく使える。

ASUS E210MA 液晶ディスプレイ天面部分にASUSロゴを配置するが、ZenBookシリーズなどと異なり遊び心あふれるデザインに仕上がっている。写真はドリーミーホワイトだ

 ボディーカラーは使用したドリーミーホワイトに加え、ピーコックブルーとローズピンク(9月下旬発売の予定であったが、10月下旬に延期されたようだ)という3色で展開される。特に天面部分は蛍光灯を当てるとやや薄いピンク色に見える(ドリーミーホワイトの場合)など、見る角度によって色合いが変化するのもユニークだ。

ASUS E210MAASUS E210MA こちらはピーコックブルー
ASUS E210MAASUS E210MA 10月下旬発売のローズピンク。天面部分だけでなく、キーボード面のカラーも異なっている

 同社製PCでおなじみとなる、タッチパッドをテンキーとしても利用できる「NumberPad」を備えたのもポイントだ。上位モデルではタッチパッドを長押しすると数字が現れる仕様になっているが、本機の場合はあらかじめプリントされており、タッチパッド右上でオン/オフを切り替える。

ASUS E210MA タッチパッドをテンキーとしても利用できる「NumberPad」を新たに装備。右上部分を長押しして白いLEDランプが点灯するとオンになる。タッチパッドのサイズは約105(横)×61(縦)mmある

メモリやストレージは必要最低限だがファンレス仕様

 CPUは2コア2スレッドのCeleron N4020(1.1GHz〜2.8GHz)で、メモリは4GB(DDR4)、ストレージは64GBのeMMCと控えめだ。昨今話題のGIGAスクール構想に対応したPCに近いもので、過度な期待は禁物だが、電源オンからWindows起動までは13秒程度で済むし、YouTubeの再生でもたつくこともない。

 また、ファンレス仕様なので動作中にCPUファンの風切り音などに悩まされることがないのもうれしい。ただし、ストレージは64GB(初期状態の空きは約33GB)とWindows 10を運用するのに最低限のラインだ。必要ならば、左側面にあるmicroSDカードスロットを活用したい。試しに、512GBのmicroSDXCカードを挿入したところ、問題なく扱えた。

ASUS E210MA HWiNFO64の画面。定期的に行われるWindows Updateや、Windows 10の大型アップデート、Windows 10の再インストール作業などでは時間がかかるが、Webブラウズや動画の再生は無理なくこなしてくれる
ASUS E210MA CrystalDiskMark 7.0.0の画面。eMMCの一般的なSSDに比べて遅くなるが、2.5インチHDDに比べれば高速だ。評価機にはSanDiskのDA4064が採用されていた
ASUS E210MA ファンレス仕様だが、底面に排気口などはない。手前側にステレオスピーカーを内蔵している
ASUS E210MA 底面のカバーを開けたところ。4GBのメモリはオンボード実装だ

 続いて、液晶ディスプレイやインタフェースを見ていこう。

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