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» 2020年06月10日 13時00分 公開

超小型PCの道:“イチキュッパ”の実力は? ドン・キホーテの激安超小型PC「NANOTE」のいい所を探してみよう (1/3)

税別1万9800円という破格値で話題を呼んだ、ドン・キホーテの超小型ノートPC(UMPC)「NANOTE」。主に性能面で酷評も見受けられるが、本当にメリットはないのだろうか。実際に使ってみて、いい所を探ってみよう。

[長浜和也, 撮影:矢野渉,ITmedia]

 「NANOTE(ナノート)」は、ディスカウントショップ「ドン・キホーテ」が販売する7型の超小型“2in1”PCだ。同カテゴリーの「OneMix」シリーズや「GPD Pocketシリーズ」と同様に、ディスプレイが360度開くコンバーチブルスタイルを取っているので、クラムシェルのノートPCとしても、スレートのタブレットとしても使える。

 このドン・キホーテの超小型PCに多くのユーザーが熱視線を注いだ理由が、税別1万9800円という価格だ。もはやエントリークラスのスマートフォンより安い価格でWindows PCが購入できてしまう。

 その“実態”はどうなのか、率直にレビューしていこうと思う。

NANOTE(正面)
NANOTE(背面) NANOTE

価格相応の“割り切り”は当然にある

 税別で1万9800円ということもあり、価格とのトレードオフでスペック面で絞り込みが行われている。

 処理能力に影響するパーツを並べてみると、CPUは2016年に登場したCherry Trail(開発コード名)世代の「Atom Z8350」(1.44G〜1.92GHz、4コア4スレッド、スマートキャッシュ2MB)、メインメモリは4GB(LPDDR3)、ストレージは64GBのeMMCという構成だ。

 この構成でWindows 10 Home(64bit)をプリインストールし、WUXGA(1920×1200ピクセル)のディスプレイを動かすことになる。これは、少し前にブームになった(そして今でも少数ながら現役モデルが存在する)8型Windowsタブレットの仕様に近い。端的にいえば“スムーズな”動作は難しい

 実際、評価作業中にNANOTEの動作が遅いと感じる局面は多かった。特に、アプリケーションの起動やタスクの切り替え、ウインドウの移動や拡大縮小などで「待たされるよね」といえるほどのタイムラグが発生する。

 客観的指標としてNANOTEで実行したベンチマークテストのスコアを以下に並べる。

  • CINEBENCH R20(CPU性能):202ポイント(マルチ)/63ポイント(シングル)
  • PCMark 10(総合性能):832ポイント
  • 3DMark Night Raid(3D描画):843ポイント
  • CrystalMarkDisk 7.0.0 シーケンシャルQ8T1(ストレージアクセス):毎秒155.19MB(読み出し)/毎秒74.02MB(書き込み)

 同じ超小型PC、例えば最新の第10世代Core i7プロセッサ(Core i7-10510Y)とPCI Express接続のSSDを搭載する「OneMix3 Pro プラチナエディション」(税別実売価格14万円弱)のスコアと比べると、間違いなく“歴然とした差”が付いている。

CINEBENCH R20 CINEBENCH R20の結果
PCMark 10 PCMark 10の結果
3DMark 3DMark(Night Raid)の結果
CrystalMarkDisk 7.0.0 CrystalMarkDisk 7.0.0の結果
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