フリーランスになってからというもの、冠婚葬祭や家族ぐるみの事情でもない限り、全く仕事と関係なく一日を過ごす、ということがなくなった。そのため、どこへ行くにしてもノートPCを持ち歩いている。
2017年まではMacBook Airを持ち歩いていたが、その年の暮れにSurface Bookを購入したことで相棒を切り替えた。しかし、1.5kg超えの重量のせいか、持ち歩く時間が多いと腰や膝にダメージがズシリとくる(決して年のせいではない)。そこで、2019年夏に投入したのが、「あまりの軽さに思わず声が出た」モバイルPC「LAVIE Pro Mobile」(以下、LAVIE)だった。
LAVIEは、入力しやすいキーボードと見やすい液晶ディスプレイを備え、コンパクトなボディーで重量も約837gという軽さ。知り合いに持ってもらうと、ほとんどの場合、驚いて「おっ」と声を出すほどだ。
とはいえ、わたしも女子だ。たまにはバックパックではなく、おしゃれな小さいバッグの1つや2つを手にして出かけてみたい。それには、もう少し軽く、フットプリントが小さく、そして質感の良いPCでないとだめだろう。
そんなことを考えていたら、海外のクラウドファンディングINDIEGOGOでShenzhen GPD Technology(以下、GPD)が新モデル「GPD P2 Max」のキャンペーンを展開しており、勢い余ってポチってしまった。しかも、「ファイル操作をさくさくこなせること」「場合によっては画像編集も行えること」という条件のせいで、Core mプロセッサを搭載した上位モデルを奮発してポチッてしまった。
GPD P2 Maxは、GPDが手掛ける超小型PCシリーズの最上位モデルだ。日本では「天空」が代理店を務めており、クラウドファンディングキャンペーンが終わった今では、Celeronプロセッサの下位モデルを天空のGPDダイレクトで購入できるし、Amazonでは上位モデルも購入可能だ。
私が購入した、上位モデルのスペックを簡単にまとめておこう。
GPD P2 Max(上位モデル)の主なスペック | |
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CPU | Intel Core m3-8100Y(2コア4スレッド、1.1GHz〜3.4GHz) |
メモリ | LPDDR3 16GB |
ストレージ | PCIe SSD 512GB |
GPU | Intel UHD Graphics 615 |
液晶ディスプレイ | 8.9型(10点マルチタッチ対応) |
画面解像度 | 2560×1600ピクセル |
ボディーサイズ | 約213(幅)×149.5(奥行き)×5.5〜14.2(厚さ)mm |
重量 | 約650g |
OS | Windows 10 Home |
フットプリントも小さいが、LAVIEより200g近く軽くなることにも注目したい。これらなら、本当にいつでも気軽に持ち歩けるに違いない。ただ、実機を計測したところ、重量は約673gだった。
また、CPUこそUMPC向けのものだが、メモリもSSDも購入したLAVIEの2倍にあたる16GBに512GBだ。きっとキビキビ動作するだろうから、写真の編集や(ファイル管理システムの)エクスプローラーの読み込みで固まることもないだろう。
問題は、キーボードが英語キーボードであることだ。しかも、新たにタッチパッドを搭載したことによって、キーボードを配置する分の奥行きが足りず、機能キーをFnキーと同時押ししなければならない5列配列になっている。小型ボディーゆえの制約だが、かなりの数の記号をFnキーと組み合わせなければ入力できない仕様なのだ。
ただ、日本での需要が高いからか、海外のクラウドファンディング製品としては珍しく、「日本語をご利用する方はこちらへ」という案内があり、蓄光式の日本語キートップシールを希望する人へ無料配布するという。
そして、届いたのがこちらだ。黒いものが届くと考えていたところ、白っぽかったため、外観が損なわれるのではないかと思い、貼り付けるのがためらわれた。
気を取り直して、改めてGPD P2 Maxに向き直ってみよう。
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