思わず衝動買いをした「GPD P2 Max」の出会いと別れ持ち歩きたくなる8.9型の超小型PC(1/3 ページ)

» 2020年02月19日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]

 フリーランスになってからというもの、冠婚葬祭や家族ぐるみの事情でもない限り、全く仕事と関係なく一日を過ごす、ということがなくなった。そのため、どこへ行くにしてもノートPCを持ち歩いている。

GPD P2 Max 8.9型タッチパネルを搭載したShenzhen GPD Technologyの超小型PC「GPD P2 Max」

相棒は「LAVIE Pro Mobile」だった

 2017年まではMacBook Airを持ち歩いていたが、その年の暮れにSurface Bookを購入したことで相棒を切り替えた。しかし、1.5kg超えの重量のせいか、持ち歩く時間が多いと腰や膝にダメージがズシリとくる(決して年のせいではない)。そこで、2019年夏に投入したのが、「あまりの軽さに思わず声が出た」モバイルPC「LAVIE Pro Mobile」(以下、LAVIE)だった。

GPD P2 Max 筆者が2019年7月に購入した、究極のモバイルノートPC「LAVIE Pro Mobile」なのだが……

 LAVIEは、入力しやすいキーボードと見やすい液晶ディスプレイを備え、コンパクトなボディーで重量も約837gという軽さ。知り合いに持ってもらうと、ほとんどの場合、驚いて「おっ」と声を出すほどだ。

 とはいえ、わたしも女子だ。たまにはバックパックではなく、おしゃれな小さいバッグの1つや2つを手にして出かけてみたい。それには、もう少し軽く、フットプリントが小さく、そして質感の良いPCでないとだめだろう。

 そんなことを考えていたら、海外のクラウドファンディングINDIEGOGOでShenzhen GPD Technology(以下、GPD)が新モデル「GPD P2 Max」のキャンペーンを展開しており、勢い余ってポチってしまった。しかも、「ファイル操作をさくさくこなせること」「場合によっては画像編集も行えること」という条件のせいで、Core mプロセッサを搭載した上位モデルを奮発してポチッてしまった。

GPD P2 Max INDIEGOGOのキャンペーンページにも掲載されていたGPD P2 Maxの写真。これならどこでも場所を選ばずに仕事ができそうだ

GPD P2 Maxってどんなモデル?

 GPD P2 Maxは、GPDが手掛ける超小型PCシリーズの最上位モデルだ。日本では「天空」が代理店を務めており、クラウドファンディングキャンペーンが終わった今では、Celeronプロセッサの下位モデルを天空のGPDダイレクトで購入できるし、Amazonでは上位モデルも購入可能だ。

 私が購入した、上位モデルのスペックを簡単にまとめておこう。

GPD P2 Max(上位モデル)の主なスペック
CPU Intel Core m3-8100Y(2コア4スレッド、1.1GHz〜3.4GHz)
メモリ LPDDR3 16GB
ストレージ PCIe SSD 512GB
GPU Intel UHD Graphics 615
液晶ディスプレイ 8.9型(10点マルチタッチ対応)
画面解像度 2560×1600ピクセル
ボディーサイズ 約213(幅)×149.5(奥行き)×5.5〜14.2(厚さ)mm
重量 約650g
OS Windows 10 Home

 フットプリントも小さいが、LAVIEより200g近く軽くなることにも注目したい。これらなら、本当にいつでも気軽に持ち歩けるに違いない。ただ、実機を計測したところ、重量は約673gだった。

 また、CPUこそUMPC向けのものだが、メモリもSSDも購入したLAVIEの2倍にあたる16GBに512GBだ。きっとキビキビ動作するだろうから、写真の編集や(ファイル管理システムの)エクスプローラーの読み込みで固まることもないだろう。

 問題は、キーボードが英語キーボードであることだ。しかも、新たにタッチパッドを搭載したことによって、キーボードを配置する分の奥行きが足りず、機能キーをFnキーと同時押ししなければならない5列配列になっている。小型ボディーゆえの制約だが、かなりの数の記号をFnキーと組み合わせなければ入力できない仕様なのだ。

 ただ、日本での需要が高いからか、海外のクラウドファンディング製品としては珍しく、「日本語をご利用する方はこちらへ」という案内があり、蓄光式の日本語キートップシールを希望する人へ無料配布するという。

GPD P2 Max INDIEGOGO上に今でも残っている「日本ユーザー向け」の案内。日本語のステッカーが付属するというのはありがたい

 そして、届いたのがこちらだ。黒いものが届くと考えていたところ、白っぽかったため、外観が損なわれるのではないかと思い、貼り付けるのがためらわれた。

GPD P2 Max 実は、サイト上の画像を見て勝手に黒いステッカーが付属すると勘違いしていたが、蓄光式なので黄緑がかった白いものが届いた
GPD P2 Max GPD P2 Maxのキーボードにはバックライトがない。蓄光式ステッカーなのが地味ながらよかった

 気を取り直して、改めてGPD P2 Maxに向き直ってみよう。

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