11.6型の液晶ディスプレイは画面解像度が1366×768ピクセルと、画素密度は135ppiなので、最近のPCやスマートフォンを見慣れているとやや粗く感じるかもしれない。従来の光沢パネルからノングレアとなり、映り込みが気にならなくなったのは好印象だが、視野角が狭くスイートスポットが狭いのは気になるところだ。ちなみに、CPU内蔵GPUはIntel UHD Graphics 600となっている。
アイソレーションタイプのキーボードは、最下段を除いて約18mmのキーピッチを確保したもので、電源ボタンが通常のDeleteキーの位置にあることを除けば不規則な配列も見られず扱いやすい。キートップは約15(横)×14(縦)mmと縦長で、かな表示もあるためごちゃついた印象ではあるが、キーストロークは約1.5mmを確保している。
キーを強く押してもボディーがたわむこともなく、総じて入力しやすいキーボードと言えるだろう。
インタフェースは左側面に電源、microSDカードスロット、USB 3.1 Gen1(USB Type-C)、HDMI出力、USB 3.0の各端子が、右側面にUSB 2.0とマイク/ヘッドフォンコンボ端子が用意される。
過不足なくまとめられているが、USB Type-C端子はDisplayPort Alternate ModeやUSB Power Deliveryに非対応なのは物足りない。また、付属のACアダプターは小柄で持ち運びも苦にならないが、利便性を考えるとやはりUSB Type-Cを採用して欲しかったところだ。
本機に採用されているOSは、Windows 10 Sモード(64bit)だ。Microsoft Storeのアプリのみインストール可能でセキュリティが高い半面、汎用(はんよう)性には欠ける。無料でWindows 10 Homeに変更可能だが、1度解除するとSモードには戻れないので注意したい。
子ども専用PCとして使うなら、Sモードのままで運用するのもありだ。
試しにSモードを解除し、Zoomを導入してビデオ会議を行った。液晶ディスプレイ上部にあるWebカメラが約30万画素(640×480ピクセル)で、レンズも明るくないため映像の品質は物足りなく、標準状態では音質もややこもっている。ただ、音質を最適化してくれる「AudioWizard」を有効に切り替えれば、会話の品質や動画などの音声が改善されるので、ぜひ活用したいところだ。
なお、無線LANはIEEE 802.11acで、Bluetooth 4.1に対応している。
最後に、ベンチマークテストで本機のパフォーマンスをチェックする。
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