税込み3万円台! お手軽Windows PC「ASUS E210MA」を相棒にして分かったこと(2/3 ページ)

» 2020年09月30日 12時00分 公開
[田中宏昌ITmedia]

インタフェースはまずまず、液晶ディスプレイの視野角は狭い

 11.6型の液晶ディスプレイは画面解像度が1366×768ピクセルと、画素密度は135ppiなので、最近のPCやスマートフォンを見慣れているとやや粗く感じるかもしれない。従来の光沢パネルからノングレアとなり、映り込みが気にならなくなったのは好印象だが、視野角が狭くスイートスポットが狭いのは気になるところだ。ちなみに、CPU内蔵GPUはIntel UHD Graphics 600となっている。

ASUS E210MA 11.6型のノングレア液晶ディスプレイを採用する。額縁は広めだ

 アイソレーションタイプのキーボードは、最下段を除いて約18mmのキーピッチを確保したもので、電源ボタンが通常のDeleteキーの位置にあることを除けば不規則な配列も見られず扱いやすい。キートップは約15(横)×14(縦)mmと縦長で、かな表示もあるためごちゃついた印象ではあるが、キーストロークは約1.5mmを確保している。

 キーを強く押してもボディーがたわむこともなく、総じて入力しやすいキーボードと言えるだろう。

ASUS E210MA Enterキーの縁取りがいいアクセントになっている。不規則な配列がほとんどなく扱いやすい

 インタフェースは左側面に電源、microSDカードスロット、USB 3.1 Gen1(USB Type-C)、HDMI出力、USB 3.0の各端子が、右側面にUSB 2.0とマイク/ヘッドフォンコンボ端子が用意される。

 過不足なくまとめられているが、USB Type-C端子はDisplayPort Alternate ModeやUSB Power Deliveryに非対応なのは物足りない。また、付属のACアダプターは小柄で持ち運びも苦にならないが、利便性を考えるとやはりUSB Type-Cを採用して欲しかったところだ。

ASUS E210MA 左側面にUSB Type-C端子やバッテリーの充電状態を示すLEDランプがある
ASUS E210MA 右側面にUSB 2.0端子とマイク/ヘッドフォンコンボ端子が並ぶ。左右共にパームレスト側にあるので、ケーブル接続時はやや気になるかもしれない
ASUS E210MA 液晶ディスプレイは180度開くが、視野角が狭いのは気になるところだ
ASUS E210MA 付属のACアダプターはサイズが約48(幅)×48(奥行き)×28(厚さ)mm、重量は約113gと小柄だ

OSはWindows 10 Home(Sモード)だが解除は可能

 本機に採用されているOSは、Windows 10 Sモード(64bit)だ。Microsoft Storeのアプリのみインストール可能でセキュリティが高い半面、汎用(はんよう)性には欠ける。無料でWindows 10 Homeに変更可能だが、1度解除するとSモードには戻れないので注意したい。

 子ども専用PCとして使うなら、Sモードのままで運用するのもありだ。

ASUS E210MA SモードはMicrosoft Storeで通常のWindows 10 Homeに変更可能だ

 試しにSモードを解除し、Zoomを導入してビデオ会議を行った。液晶ディスプレイ上部にあるWebカメラが約30万画素(640×480ピクセル)で、レンズも明るくないため映像の品質は物足りなく、標準状態では音質もややこもっている。ただ、音質を最適化してくれる「AudioWizard」を有効に切り替えれば、会話の品質や動画などの音声が改善されるので、ぜひ活用したいところだ。

 なお、無線LANはIEEE 802.11acで、Bluetooth 4.1に対応している。

ASUS E210MA AudioWizardの画面。「BAYPASS」「MUSIC」「MOVIES」といったプリセットが用意されている他、自分の好みの調整も可能なので、必要に応じて切り替えよう

 最後に、ベンチマークテストで本機のパフォーマンスをチェックする。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー