では、実際に使ってみよう。本製品は、モバイルディスプレイに多いHDMI接続には対応しておらず、デバイスとの接続はUSB Type-Cオンリーとなる。USB Type-Cポートは本体の左側面と右側面にそれぞれ1ポートずつ搭載されており、どちらでも接続が可能だ。
中でもパワーパススルーに対応しているのは、本製品の大きな特徴だ。これは、空いているもう一方のUSB Type-Cポートを電源に接続することで、本製品からデバイスに対して給電を行う機能である。
これならば、デバイス側(多くの場合はノートPCだろう)にACアダプターを接続しなくても、本製品からの給電で駆動可能だ。ノートPC側のUSB Type-Cポートが本製品を接続したことで全て埋まってしまっても、本製品経由で給電できるので問題ない。機器の配置上、ノートPCにケーブルが届かない時に、本製品を使ってうまくやりくりすることもできるはずだ。
実際に使ってみると、この仕組みはすこぶる便利で、他社製品に比べてコスト増になっても選ぶだけの価値はあると感じさせる。ちなみにUSB Power Delivery(USB PD)による給電は、最大65W(20V/3.25A)とかなり余裕があるため、同社のThinkPadシリーズ以外にも、多くのUSB PD対応ノートPCで使えるはずだ。
表示回りの設定メニューについては、「モニター制御」と「詳細設定」に分かれている。前者は後述のタッチ操作にまつわる項目に加え、明るさやコントラスト、ブルーライト軽減といった項目がある。後者はオーバードライブ(3段階)、表示モード、言語設定のみだ。このうち、明るさについては、左側面のボタンでも操作できる。全体的にシンプルな印象だ。
最後に、付属のアクティブペンを使ってみよう。
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