先週、マザーボード売り場で目立っていたのは、ASUSTeKのAMD X570搭載モデル「ROG Crosshair VIII Dark Hero」だ。価格は5万円前後(税込み、以下同)となる。
ROGマザーボードの中でもオーバークロックに強い仕様で、VRM回りには90A電流に対応できる「PowerStage」ユニットを14+2個搭載し、M.2やチップセットなどにもヒートシンクを被せた高放熱設計となっている。対応メモリはDDR4-5000まで、Wi-Fi 6や2.5GbEもサポートする。背面には8基のUSB 3.2 Gen2(うち1基はType-C)が並ぶ。フォームファクターはATXだ。
入荷したショップは軒並み開店直後に売り切れており、金曜日の夕方時点で店頭在庫は確認できない状況になっていた。オリオスペックは「実用できるオーバークロックマザーとして完成度が高いのはもちろんですが、ファンレスにしている点も評価されていますね。高回転で小さい径のファンがあるとノイズが気になるという人は結構多いですから。マシン全体のノイズも含めて安定性を追求できて、同種としてはそこまで値が張らない。ずっと狙っていた人はそれなりにいらっしゃると思います」と評価していた。
また、MSIからは競技向けのRyzen用OCマザー「MEG B550 UNIFY-X」が売り出されている。メモリスロットを2基に絞った仕様で、RGB LEDを排したストイックなデザインを採用する。マザーボードをむき出しで使うためのスタンドも付属しており、価格は3万6000円強となる。
パソコンSHOPアークは「2モデルともRyzen 5000シリーズ向けのOCマザーですが、幸いなことに(シングルスレッドで高スコアが狙える)Ryzen 5 5600Xは比較的潤沢に在庫しているので、年末年始に遊ぶなら、わりとパーツがそろえやすい環境といえるかもしれません」とコメントする。
続いては、メモリと液晶ディスプレイの新顔を見ていく。
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