Lenovoは1月11日(米国東部時間)、プレミアムノートPC「ThinkPad X1」シリーズの新製品を発表した。米国では1〜2月から順次販売を開始する予定だ。
なお、今回発表された製品の日本市場への投入は未定だ。
「ThinkPad X1 Titanium Yoga」は、新たにThinkPad X1シリーズのラインアップに加わる13.5型コンバーチブル式2in1ノートPCだ。その名の通り、チタニウム素材を用いることで本体の厚みを「ThinkPad最薄」(Lenovo調べ)の11.5mmに抑えている。米国では1月から受注を開始する予定で、最小構成の販売価格は1899ドル(約19万7800円)となる。
CPUは第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)で、企業向け管理機能「Intel vPro」対応の構成も用意する。メインメモリはLPDDR4X規格で、最大16GBまで搭載できる(増設や換装は不可)。ストレージはPCI Express接続のSSDで、最大で1TBのものを搭載する。
ディスプレイは2256×1504ピクセル(アスペクト比3:2)の13.5型液晶で、マルチタッチ操作とペン操作に対応する(ペンはオプション)。この液晶の最大輝度は450ニトで、sRGBの色域を100%カバーし、Dolby Vision規格のHDR(ハイダイナミックレンジ)表示にも対応する。
Webカメラは赤外線(IR)撮影ユニット付きで、Windows Helloの顔認証にも対応する。近接センサーと併用することで、ノータッチでWindowsにログインすることも可能だ。プライバシーシャッター「ThinkShutter」や、指紋センサーも用意されている。
ポート類は左側面にThunderbolt 4(USB4)端子を、右側面にイヤフォン/マイクコンボジャックを備える。Thunderbolt 4端子はUSB Power Delivery(USB PD)による電源入力とDisplayPortによる映像出力にも対応する。ワイヤレス通信はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.1を利用できる。オプションで5Gモデム(Sub-6)またはLTEモデムを搭載することも可能だ。
本体サイズは約297.5(幅)×232.7(奥行き)×11.5(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約1.15kgとなる。ボディーカラーはチタニウム(シルバー)だ。バッテリー容量は44.5Whで、駆動時間は最長10.9時間(MobileMark 2018による自社測定値)となる。
「ThinkPad X1 Carbon Gen 9」は、ThinkPad X1シリーズの14型クラムシェルモデルの第9世代で、ボディーの設計を一新している。米国では2月から受注を開始する予定で、最小構成の販売価格は1429ドル(約14万9000円)となる。
CPUは第11世代Coreプロセッサで、Intel vPro対応の構成も用意する。メインメモリはLPDDR4X規格で、最大32GBまで搭載できる(増設や換装は不可)。ストレージはPCI Express接続のSSDで、最大で2TBのものを搭載する。
ディスプレイは14型液晶で従来世代と変わらないが、アスペクト比が16:10に改められた。CTO(カスタマイズ)モデルでは、以下の構成を選択できる。
ディスプレイ上部にはWebカメラを内蔵する。顔認証用のIR撮影ユニットを一体化したものを選択した場合は、人感センサーも搭載される。電源ボタンと一体化した指紋センサーも標準で備える他、Dolbyが開発した「Dolby Voice」に対応するマイクも4基搭載した。
キーボード回りでは、タッチパッドのサイズを拡大することで操作性を向上した。従来モデルでは右側面から排熱していたが、Gen 9では機構を改め本体後方から排熱するようになった。
ポート類は、左側面にThunderbolt 4端子×2、USB 3.2 Type-A、HDMI出力端子を、右側面にイヤフォン/マイクコンボジャック、nanoSIMカードスロット(5G/LTEモデム搭載時のみ)とUSB 3.2 Type-A端子(常時給電対応)を備えている。Thunderbolt 4端子はUSB PDによる電源入力とDisplayPortによる映像出力にも対応する。
ワイヤレス通信はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.1を利用できる。オプションで5Gモデム(Sub-6)またはLTEモデムを搭載することも可能だ。
ボディーサイズは約314.5(幅)×221.6*(奥行き)×14.9(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約1.133kgとなる。ボディーカラーはブラックのみだが、一部の構成では過去世代と同様にカーボン繊維が見える「カーボン柄」の天板を選択できる。バッテリー容量は57Whで、駆動時間は最長16時間(MobileMark 2018による自社測定値)となる。
「ThinkPad X1 Yoga Gen 6」は14型コンバーチブル式2in1モデルの第6世代で、X1 Carbon Gen 9をベースに開発された。第4/5世代から採用したアルミニウムボディーは引き継ぎつつ、ディスプレイのアスペクト比を16:10に変更、後方排熱の採用など、X1 Carbon Gen 9における新機軸を取り入れた。米国では2月から受注を開始する予定で、最小構成の販売価格は1569ドル(約16万3500円)となる。
ディスプレイはマルチタッチ操作とペン操作に対応する14型ディスプレイで、以下のスペックから選択できる。なお、ペンは本体に収納できる「ThinkPad Pro Pen」が付属する。
ボディーサイズは約314.4(幅)×223(奥行き)×14.9(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約1.39kgとなる。バッテリー容量は57Whで、駆動時間は最長15時間(MobileMark 2018による自社測定値)となる。
「ThinkPad X12 Detachable」はThinkPad Xシリーズの新機軸モデルで、名前通りにキーボードを着脱できるデタッチャブル式の2in1 PCとなっている。デタッチャブル式ながら、通常のノートPCと同様のハイパフォーマンスを発揮できることが特徴だという。米国では1月から受注を開始する予定で、最小構成の販売価格は1149ドル(約11万9800円)となる。
CPUは第11世代Coreプロセッサで、Intel vPro対応の構成も用意する。メインメモリはLPDDR4X規格で、最大16GBまで搭載できる(増設や換装は不可)。ストレージはPCI Express接続のSSDで、最大で1TBのものを搭載する。
ディスプレイは1920×1280ピクセルの12.3型IPS液晶で、最大輝度は400ニトとなる。タッチ操作に加えてペン操作にも対応する(ペンは別売)。カメラは2基構成で、インカメラはIR撮影ユニット付きの500万画素センサーを、アウトカメラは800画素センサーを内蔵している。
ポート類は、左側面にイヤフォン/マイクコンボジャック、Thunderbolt 4端子、nanoSIMカードスロット(LTEモデム搭載時のみ)、USB 3.2 Type-C端子を備える。Thunderbolt 4端子とUSB 3.2 Type-C端子はUSB PDによる電源入力と、DisplayPortによる映像出力にも対応する。
ワイヤレス通信はWi-Fi 6とBluetooth 5.1に対応する他、オプションでLTEモデムも搭載できる。
本体単体のボディーサイズは約283.3(幅)×203.5(高さ)×8.8(厚さ)mm、最軽量構成の重量は約760gとなる。キーボードを装着した場合、厚さは約14.5mm、重量は約1.1kgとなるバッテリー容量は42Whで、駆動時間は最長9.98時間(MobileMark 2018による自社測定値)となる。
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