ベンチマークテストの結果を見よう。評価機は、CPUがRyzen 9 5900HX、メモリが32GB(DDR4-3200/デュアルチャンネル)、GPUがGeForce RTX 3080(16GB)、ストレージがSSD RAID 0(PCI Express 3.0x4)、OSがWindows 10 Home 64bitという内容だ。このうち、ストレージのみ製品版と異なる仕様(製品版はRAIDなし)となっている。Armoury Crateで設定できるパフォーマンスモードは「Turbo」を利用した。
なお、比較用に第10世代のCore i7-10700K(開発コード名:Comet Lake)、GPUにGeForce RTX 3070を搭載したデスクトップPCを利用している。
CINEBENCH R23では、マルチスレッド性能を見るCPUスコア、シングルスレッド性能の目安になるCPU(シングルコア)スコアとともに、Core i7-10700K(8コア16スレッド、3.8GHz〜5.1GHz)搭載の自作デスクトップPCを上回るスコアをマークした。Ryzen 9 5900HXの優れたポテンシャルをしっかりと引き出していることが分かる。
一方、3DMarkなど3D描画系のスコアでは、デスクトップ向けのGeForce RTX 3070(8GB)を備えた自作PCよりも少し劣っている。GPUのスペックからしてこれは想定の範囲内だ。近年のNVIDIA GPUは、デスクトップPC向けとノートPC向けの性能格差が徐々に広がっている傾向があるので注意が必要なところである。もっとも、ノートPCとしては極めて優秀で、最新の主力級ゲーミングデスクトップPCに匹敵する性能を持っているのは間違いないところだ。
最後に、クリエイティブ系アプリでのパフォーマンスや騒音面を確認する。
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