CPUには、AMDのRyzen 9 5900HXを搭載する。1月にオンラインで行われたCES 2021にて発表されたばかりのRyzen Mobile 5000シリーズのハイエンドモデルだ。Zen 3アーキテクチャの採用により、シングルスレッド性能、マルチスレッド性能ともに大幅に飛躍。実ゲームでのフレームレート計測でも強さを見せており、全方位でスキのないCPUとなっている。
ゲーミング体験の要となるGPUは、NVIDIAのGeForce RTX 3080(グラフィックスメモリは16GB)だ。こちらもCES 2021で発表されたばかりの最新のハイエンドGPUで、最新の「Ampere」アーキテクチャと8nmプロセスルールの採用により、先代から大きく電力効率を上げている。
見どころの多い本製品だが、さまざまな特別設計も導入されている。CPUは5フェーズ、GPUは7フェーズの電源回路を新たに採用した他、液体金属グリス、84ブレードファン、6本のヒートパイプなどを利用した強力な冷却機構を備えることで、最新の高性能パーツの性能を最大限に引き出しつつ、安心して利用できるのがポイントだ。
さらに、メモリはPC4-25600を32GB(16GB×2)搭載し、ストレージにはPCI Express 3.0対応のSSDを2TB(1TB×2)装備するなど、文句のない豪華スペックである。なお、評価機ではストレージはRAID 0構成となっていたが、製品版はRAIDではなく、1TBのSSDを2基搭載する構成となっている。
17.3型と大きなサイズの液晶ディスプレイ(画面解像度は1920×1080ピクセル)は、映り込みのないノングレア仕様だ。
リフレッシュレート300Hz、応答速度3msの高速駆動に対応するのが大きな特徴で、60Hzを超える高フレームレート環境でも滑らかな画面表示が可能だ。FPSや格闘タイトルなど、一瞬の動きや反応の見極めが勝負を分けるゲームも快適にプレイできる。
ディスプレイに関しては、「IPSレベルパネルで広視野角」「コントラスト比1000:1」といった内容が公開されている。「IPSレベル」とされているのは、商標登録の関係上「IPS」という名称を使えないためで、技術的にはIPSと同等のものが使われているという。実際に評価機を見る限り、上下/左右方向とも視野角は広く発色も良好だった。
エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」で計測したところ、輝度は349ニト、色温度は6956K、色域はsRGBカバー率で約100%(面積比107%)だった。明るく鮮やかで色再現性も確保されており、ゲーム以外でもさまざまな用途で快適に使えるディスプレイといえる。
次に、光るキーボードや本体に仕込まれたユニークな部分をチェックする。
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