DRAMレスとHMB採用でコスト競争力を高めたNVMe SSD「Samsung SSD 980」を試す(3/3 ページ)

» 2021年03月11日 12時00分 公開
[マルオマサトITmedia]
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PCMark 10(Storage)

 PCMark 10では、システムドライブのアクセスパターンをトレースする「Full System Drive Benchmark」、データドライブ向けのテストである「Data Drive Benchmark」の2種類を実行した。

 前者はOSの起動から、Adobe Creative Cloud、BattleField Vなどのゲーム、Microsoft Officeといったさまざまなアプリケーションの起動に加えて、JPEGイメージやISOファイルのコピーなど、広範なアクセスパターンをトレースする内容だ。980のスコアは980 PROにはおよばないが1割未満の差であり、かなり健闘している。

 後者のデータドライブ向けのテストは大量のJPEGファイルのコピー(読み出し、書き込み、読み書き両方)を行う内容だ。870 EVOの2倍以上のスコアだが、980 PROともかなり差がついている。PCI Express 4.0とPCI Express 3.0のインタフェースの差も大きいだろう。

Samsung SSD 980 PCMark 10/Full System Drive Benchmarkの結果
Samsung SSD 980 PCMark 10 Data Drive Benchmarkの結果

ゲームファイルのコピー

 Windows 10のエクスプローラーで、システムドライブからのコピー(書き込み)速度を計測した。コピーしたのはSteamのゲームデータで2タイトル約101GBだ。ここでは筆者所有のHDD(12TB IronWolf:ST12000VN0008)も比較対象に加えた。

 結果はご覧の通りだ。980 PROと980はあまり差がないが、コピー元のシステムドライブがPCI Express 3.0 x4であることが原因だろう。両者の差を見せるには適切な内容ではないことは承知の上だが、ここはSerial ATAドライブやHDDとの差に注目してもらいたい。HDDでは7分以上、Serial ATAの870 EVOでは3分20秒以上かかるコピーが1分ちょっとで終わるのだから快適さが段違いだ。

Samsung SSD 980 ゲームファイル(101GB、フォルダー数1、ファイル数213)のコピー時間

温度の推移は標準的

 温度については、室温24度、マザーボードのヒートシンクを利用した状態で、ATTO Disk Benchmark中を含めて5分間の温度をHWiNFO 64で計測した。高負荷時は980 PROよりも少し高めではあるが、標準的な温度だろう。

Samsung SSD 980 ATTO Disk Benchmark実行中の温度推移

群雄割拠のエントリーNVMe SSDの主役になれるか

 1TBモデルの予想実売価格は1万4480円、500GBモデルで7980円、250GBモデルで5480円だ(いずれも税込み)。PCI Express 3.0 x4/NVMe対応SSDでは、同じくDRAMレスのWD Blue SN550、QLC NANDのCrucial P1などが1万3000円前後くらいで販売されており、これらを意識した価格設定なのだと思われる。パフォーマンスでは上を行っており、これらの間に割って入って主役を張れるだけの資格も十分にありそうだ。

Samsung SSD 980
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