10.3型ながら300g台の激軽E Inkノート「Supernote A5 X」を使ってみた(前編)Androidタブレットを試す(2/3 ページ)

» 2021年03月15日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

上部のツールバーと側面のスライドバーの使いこなしがカギ

 インストール手順も見ていこう。本製品はあくまでデジタルノートということで、一般的なAndroidデバイスのように、Wi-Fi設定やGoogleアカウントへのログインといった初期設定は不要で、デジタルノートとして使うだけであれば、言語設定だけでいきなり利用できる。Wi-Fiなどの設定は必要に応じて個別に行う仕組みだ。

Supernote A5 XSupernote A5 X 電源を入れ、まずは言語を選択する(写真=左)。Supernote A5 X,データ収集に同意するか否かを選ぶ。初期設定は基本的にこれだけだ(写真=右)

Supernote A5 XSupernote A5 X 使い方を紹介するガイドが数ページに渡って表示される(写真=左)。完了するとすぐにノート画面が表示され、手書きでメモが取れるようになる(写真=右)

 本製品の基本操作として覚えておくべきなのは2つある。1つは画面上部を下にスワイプすると表示されるツールバーだ。Wi-Fiのオン/オフやクラウド同期、スクリーンショット、検索といったツールや、設定画面へのアクセスが行える。このツールバーは切り離して画面の別の位置に置くこともできる。

Supernote A5 X 画面上端から下にスワイプする
Supernote A5 X メニューが表示される。左から2つ目は、専用アプリをインストールしたスマホにファイルを送信する機能だ

 もう1つは、画面右のスライドバーだ。上から下にスライドするとメインメニューが表示される他、下から上にスライドするとE Ink特有の残像を消すためのリフレッシュが行われる。

 ただしこのスライドバーは、スライドの方向(上→下)とメニュー出現の向き(右→左)が一致しないこともあり、あまり直感的とは言い難い。スワイプの距離が足りずに反応しないことも多く、メニュー表示とリフレッシュ、2つのボタンを並べるだけで済んだ気もしなくはない。このバーならではの操作が今後追加されることを期待したい。

Supernote A5 X 画面右側にあるスライドバーを上から下にスワイプする。軽くフリックした程度では反応せず、バーの約半分程度の距離をスワイプする必要がある
Supernote A5 X メニューが表示される。ちなみに、同じ要領で下→上にスワイプすると画面をリフレッシュできる
Supernote A5 X スライドバーに表示する項目はカスタマイズ可能だ。ただし選択肢が豊富に用意されているわけではなく、現状では項目数を減らせるというだけになる

 メインメニューには「最近」「ドキュメント」「ノート」「抜粋」「ファイル」「メールボックス」というメニューが並んでいる。次回の後編で触れるKindleアプリのインストールが完了すれば、Kindleのアイコンが下に並ぶようになる。言うなればホーム画面という位置づけだ。

 ドキュメントとファイルの違いが分かりにくいが、ノートで作成した「.note」形式のドキュメントやPDFなどが並ぶのがドキュメントで、その他の画像ファイルも含めたフォルダーが表示されるのがファイルという位置づけだ。ドキュメントについてもタイトルが「ファイル」となっているので、なおややこしい。

Supernote A5 X 「最近」はその名の通り、最近使った履歴が表示される
Supernote A5 XSupernote A5 X 「ドキュメント」にはDocumentフォルダーにあるPDFやdocx、docファイルが表示される(写真=左)。「ノート」は、標準ではノートを記入する画面が、何らかのノートを開いたままであればそのページが表示される(写真=右)

Supernote A5 XSupernote A5 X 「ファイル」はいわゆるファイラーで、本体内の各フォルダーが表示される。前述の「ドキュメント」はこのDocumentフォルダー内を表示している(写真=左)。IMAPメールをサポート(写真=右)。最大3つのアカウントにログインできる。添付ファイルにも対応する

 続いて、スタイラスペンを見ていく。

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