10.3型ながら300g台の激軽E Inkノート「Supernote A5 X」を使ってみた(前編)Androidタブレットを試す(3/3 ページ)

» 2021年03月15日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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スタイラスペンは水性ボールペンに近い筆記感

 続いて、スタイラスペンについて見ていこう。

 スタイラスは水性ボールペンのように先端にボールがついており、普段はキャップをして持ち歩くという、極めて文具的なルックスだ。0.7mmのペン先はセラミックで摩耗せず、それゆえ交換も不要だ。また充電も必要ない。

 ペンの書き心地は、水性ボールペンとそっくりだ。こういった手書きデバイスは、プラスチックの棒と板をこすり合わせているイメージが強く、実際の紙に書く感覚とはかなり異なるのだが、本製品での筆記はそれと比べてもう少し摩擦があり、水性ボールペンでノートに書いている感覚に近い。

Supernote A5 X 付属のスタイラスペン。キャップを外して使用する
Supernote A5 X ペンの先端は0.7mmだ。見た目は水性ボールペンに近いが、もちろんインクが充てんされているわけではない
Supernote A5 X 見た目と同様、筆記の感覚も水性ボールペンに極めて近い。太さも握りやすい

 その理由は、ペンで描くと表面が微妙に凹む「FeelWrite自己回復フィルム」なるスクリーンを採用していることにある。これにより、リアルな紙と酷似した書き心地を実現しているというわけだ。製品ページによると、内部の繊維が広がってへこむと説明されており、実際に爪を立ててみると、いったんへこみ、じわじわと回復するのが分かる。

 またiPadのエントリーモデルにあるような、表面にあるガラスの厚みのぶんだけ、ペン先と実際の筆跡がずれることもない。キャリブレーションメニューも用意されているので、気になる場合は調整できるようになっている。

次回はノート機能やKindleアプリの使い勝手を紹介

 以上、本製品の基本的な仕様について紹介した。次回の後編は活用編ということで、今回取り上げたスタイラスペンを用いたノート機能に加え、Wordの編集機能、さらにKindleアプリの使い勝手をチェックする。

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