今回はiPhoneとAndroid、iPadでそれぞれ試用してみた。以下のスクリーンショットでは、第4世代iPad Airでの利用を前提に紹介する。
デバイスでの視聴にあたっては、専用アプリ「torne mobile」を使う。視聴再生機能のアプリ内購入(iPhone/iPadは610円、Androidは500円)を行う必要がある。サブスクではなく買い切りなので本体価格の一部と割り切ればよいが、これとは別に書き出し機能にもアプリ内購入(iPhone/iPadは860円、Androidは840円)が必要なので、さらに出費が必要だ。ライセンス的には最善の策なのだろうが、このあたりは少々わずらわしい。
アプリを起動すると地域の選択や性別/生年の入力を経て、ネットワーク上のnasneを検出し、チャンネル検索が実行される。完了したらホーム画面に戻って、アイコンの中から「TV」をタップすることでTV番組の視聴が行える。チャンネルは下段の放映中番組一覧の中から切り替えられる他、「番組表」を開いて、予約録画などの操作が可能だ。
外出先からの利用については、数秒程度の遅延はあるものの、映像も音声も途切れずに問題なく視聴できる。ただし、これはモバイル回線側に大きく依存しており、MVNO回線(mineo/ドコモプラン)で試したところ、数十秒も遅延する上、映像も音声も途切れ途切れで使い物にならなかった。帯域に余裕がある回線は必須だ。
録画した番組については、ホーム画面の「ビデオ」から再生が行える。早送りや早戻しのタイムラグも少ないので、ボタンを繰り返し押してお目当てのシーンを探したり、表示されるサムネイルをタップして任意の位置にジャンプしたりするのも、ストレスなく行える。競合製品ではこれらがまともに動かないケースもあるため、本製品の秀逸さが際立つ。
ちなみに、本製品はファイルサーバ機能も備えており、動画はもちろん写真や音楽、さらにはPDFなどの書類を、ネットワーク内のデバイスで共有できる。シングルドライブで、かつユーザーごとの権限設定もできないなどNAS専用機と比べると機能は見劣りするが、家族で共有する写真を置いたり、デバイス間でファイルをやりとりしたりする際の置き場所にしたりと、さまざまな使い方が可能だ。
次に、他社製品のチューナーデバイスと使い比べてみよう。
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