新生「nasne」を試す! 競合TVチューナーと使い比べてみたいよいよ姿を現した新生「nasne」(4/4 ページ)

» 2021年03月25日 10時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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サードパーティーとの関係は今後どうなる?

 以上のように、PS4の周辺機器という印象が強いnasneだが、PCやタブレット向けに開発されたチューナーデバイスと比較してもUIはこなれており、完成度は非常に高い。

 バッファローが取り扱うようになったことで、PS4を所有していないユーザーにとってハードルが低くなるはずで、製品展開はむしろプラスだろう。従来のVideo & TV SideViewアプリが非対応になるなどの違いはあるが、全体としては進化しており、現行モデルからの買い替えも(特に録画機能を多用するユーザーは)メリットが大きい。

 次期モデルへの個人的な要望としては、横置きへの対応だ。ファンレスであれば、放熱を考慮して縦置き限定はやむなしとなるのも理解できるが、静音ファンを搭載したとなると、横置きに対応してもおかしくないだろう。設置性向上のためにも、ぜひ検討してほしいところだ。

nasne 今回は未検証だが、従来と同じくニコニコ実況との連携機能も搭載する

 1つ懸案があるとすれば、ブランドを継承したのがこれまでnasne対応のHDDを販売していたバッファローということで、従来同じ立場だった競合メーカー、具体的にはアイ・オー・データ機器やエレコムが、サポートを継続しにくくなるのではないか、ということだ。

 バッファローとしてもnasneを継承した以上、自社の外付HDDの拡販につなげたいのは当然で、競合となるこれらのライバルメーカーに快く情報を提供するかというと、内部的にも賛否があっておかしくないだろう。さすがにハード/ソフトで何らかの制限を設けることはないだろうが、ユーザーにとって不利益にならない対応を望みたいところだ。

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