三脚に取り付けられてスタンド兼用スリーブも便利! ASUSの15.6型モバイルディスプレイを試すモバイルディスプレイの道(2/3 ページ)

» 2021年04月23日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

縦置きにも対応 Windowsでは画面の自動回転も可

 では実際に接続してみよう。本製品には、USB Type-CとmicroHDMIのポートがそれぞれ1基ずつ搭載されている。USB Type-Cの場合は、ケーブル1本で信号伝送と給電がまとめて行える。HDMIの場合は別途USB Type-Cも使って給電を行う。

 前述のように、本製品は横置きに加えて縦置きにも対応している。Windows用のユーティリティー「DisplayWidgetソフトウェア」を使えば、画面の向きを検知しての自動回転も行える。もちろんユーティリティーを入れずに、OS側での手動設定で縦向きにしても構わない。

 ただし縦置きの場合、ケーブルが真上に突き出すため、見た目がやや不格好だ。オフィスや自宅で常時そのスタイルで使うのであれば、市販のL字アダプターを追加するなどして、ボディーに沿うようにUSBケーブルを逃してやるとすっきりするだろう。

MB16AH ポートはUSB Type-CとminiHDMIを装備する。USB Type-Cが1ポートだけなのは珍しい
MB16AH USB Type-Cであれば、ノートPCとケーブル1本で接続できる
MB16AH 14型のThinkPad X1 Carbon(2019)と接続した状態。両者ともに下部ベゼルの幅がそこそこあるので高さはほぼそろう
MB16AH 斜め方向から見たところ。視野角も十分だ
MB16AH ノートPCの右側にぴったり沿って設置するとコネクターが干渉するので、若干ずらして設置する必要がある
MB16AH プレゼン用途などで背中合わせに設置する場合、ケーブルはスタンドの内側を通すとよい
MB16AH 縦置きでも設置できるが、ケーブルが上に突き出す格好になるのであまりスマートではない

 メニューの呼び出しや操作は、正面左下にある丸型の5ウェイキーで行う。一般的にメニュー操作用のボタンは右側面に配置されることが多いが、本製品のように縦置きで利用するとなると、右側面にボタン類を配置するのは好ましくないため、この配置にならざるを得ないのだろう。

 この5ウェイキーはジョイスティック構造になっており、上下/左右に傾けることで項目の選択や移動が行える。本体の厚みを抑えるという意味では効果的なギミックだが、操作性はお世辞にもよいとはいえない。本製品の中で優先的に改良すべき箇所があるとすれば、おそらくここだろう。

 ちなみにメニューの項目数はかなり多く、8種類もの表示モードや、4段階のブルーライトフィルターを備える他、ショートカットも登録できる。ディスプレイの設定自体を保存して切り替える機能も備えている。

MB16AH 一見するとボタンに見えるが、ジョイスティックのような構造で、上下/左右に倒して項目の選択や移動が行える
MB16AH 一度押し込むと操作方法のガイダンスが表示される
MB16AH もう一度押し込むとメニューが表示される。上下に動かしてカテゴリーを選択する仕組みだ
MB16AH 音量調節もこの5ウェイキーで行うが、操作はかなり慣れが必要だ
MB16AH 右端にあるのは電源ボタンだ。モバイルディスプレイで単独の電源ボタンを備えるのは珍しい
MB16AH 右側面は縦置きではふさがってしまうこともあり、ボタン類はなく、イヤフォンジャックが搭載されているのみだ

 最後に、本製品の特徴ポイントを見ていく。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月19日 更新
最新トピックスPR

過去記事カレンダー